抗がん剤ザーコリ見参!
Posted on 4月 9th, 2012 by IDAKA
ファイザーの非小細胞肺がん治療薬「ザーコリ」(一般名=クリゾチニブ)が臨床現場に登場しました。前にも触れましたが、適応は非小細胞肺がん患者すべてではなく「ALK融合遺伝子陽性」の患者に限定されます。ALK融合遺伝子の陽性患者は、非小細胞肺がんの「4%」でしかないので、これまでの分子標的薬と比べて使用患者は一見、少なく見えます。しかし、あらかじめ、効く患者がはっきりしているので、患者にとって朗報です。実は、この薬、自治医科大の間野博行先生の研究が発端になってできた薬です。間野先生は、複数の国内大手企業を回って創薬研究を働きかけたのですが、全部断られたそうです。で、結局、ファイザーが開発、販売することに。国内企業は何してんのか?使用患者が少ないから、儲からないからという理由で、断ったとしたら、情けないことです。
で、写真は近くの公園で撮影。桜。みなさん!飲んでますか?楽しい一週間をお過ごしください!