中医協・新薬収載が「形骸化」の危機
昨日の中医協総会。ノバルティスの希少疾病用薬イラリスの薬価収載を了承しませんでした。 【RISFAX11月17日号詳報⇒https://www.risfax.co.jp/】そもそも総会の開始の仕方が、おかしかった。報告者である薬価算定組織の長瀬隆英委員長(東大大学院教授)の“都合”で、薬価専門部会を中断して無理やり総会を割り込ませた。しかも、その時、すでに時計の針は11時30分近くを指していたのに、森田朗会長(東大大学院教授)が長瀬委員長の“都合”に配慮して「審議時間は11時50分までしかありません」と委員に言ったんですよ。薬事承認した医薬品は基本的に薬価収載するのが通例だとしても、中医協総会は、単なる追認機関ですか?曲がりなりにも、新薬を保険で認めるか否かを審議する大事な場ではないのですか?20分で、9成分10品目を審議しようなんて、手抜きもいいところですよ。いくら東大大学院教授で、忙しいからと言っても、看過できない。結局、嘉山孝正委員(国立がん研究センター理事長)が、イラリスに関する厚労省の説明を「官僚的」と撥ねつけ、次回の総会で再度、説明するよう要請。さらに、安達秀樹委員(京都府医師会副会長)が、旭化成ファーマの「テリボン皮下注」に「ピーク時の市場規模予測が2.5万人になっているが、こんな小さくおさまるだろうか」と疑義を挟んで、森田会長や、長瀬委員長が意図した“シャンシャン総会”にはなりませんでした。終わった時間も正午を回っていました(笑)。中医協は審議の場、めくら判(失礼)を捺す場所ではありません。これぞ、あるべき姿だと思います。
で、写真は最寄駅、午前5時30分ごろの風景。16日の中医協薬価専門部会・総会を傍聴するため、早起きしました。寒ぶっ!このくらい早く行けば、かなり上位だろうと思っていたら、医薬経済の市川君と、グッチ(坂口君)は、すでに来ていました(笑)。ただ、平成の武士(もののふ)、半ちゃん(半田良太君)には、僅差で勝ったあー!うれぴーっ!(失礼、こんなのも傍聴の楽しみなのです)しかし、この日は会場が厚労省講堂で、席に余裕が・・。並ばなくてもは入れた模様。うーん、中医協傍聴は読みが難しい!