武田薬品が携帯で患者取り込み

                                                         武田薬品がきょう15日から、服薬サポートプログラム「アドポート」を開始し、患者とダイレクトにつながる考えです。【詳細はRISFAX11年11月15日号⇒http://www.risfax.co.jp/】このプログラムは薬の飲み忘れを防ぐために、患者さんの希望時間に携帯電話にメールを配信するサービスです。登録は無料。患者が積極的に治療に参加し、主体的に治療を継続する、いわゆるアドヒアランスの向上が狙いです。せっかく薬を処方しても、患者が勝手に途中で、服薬を中止し、十分な治療効果が発揮できないケースが多いと言われます。米国では、これによって年間約1兆5000億円の医療費増が生じているというデータがあるそうです。武田薬品は「アドポート」の活用を呼び掛け、治療効果を高める考えです。IT全盛、ジョブズ教信者が席巻する世の中にあって、それに惑わされず、敢えて進化が行き着いた「携帯電話」を用いる“合理的姿勢”が武田らしい。プログラムの開発経費は4~5000万円、発想から、わずか4カ月で実用にこぎつけたというから、驚きです。さりとて武田も、上場株式会社。当然、収益に結びつけるマーケティング戦略があるはずです。患者とダイレクトにつながるというのが、キーのようで、こっちから情報を送信することもできますし、逆に受けることも可能です。使いようによっては、いろんなマーケティングデータを集積できるでしょう。ただ、少なくとも、このプログラムで、アドヒアランスが向上した患者は、治療効果が高まるので、いまより早く疾患が治る。そうすると、無駄な投薬が無くなる分、製薬企業にとっては収益減につながる可能性も予測されます。

で、画像はサブリナ・スターケの「サニーデイ」。気持ちの良い秋晴れの日に、何も考えずに、ただただ生きていることの幸せを噛みしめて散歩する時、掃除する時、家事をする時などに最適です。ではでは、みなさま素敵な一日をお過ごしください。

 

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