薄っぺらな医薬専門メディア
医療・医薬専門メディアがこぞって、やれ接待規制見直しだ、透明性ガイドラインだ、大変だ!大変だ!って騒いでます。それから、ソーシャルネットワークサービス(SNS)。これはすごい!使わないと損だ!損だ!ってけしかけています。でも、言っているのはそれだけ。その先がない。薄っぺらいことこのうえない。実に情けない。例えば、接待規制見直しや透明性GL。これは金の流れ、使い方を正そうというのが目的です。とすれば製薬業界と、医師だけでなく、良く考えれば、己ら専門メディアの問題でもあることに気づかないのでしょうか?昔は、かなりきわどい関係があった。今、どれだけあるのか、わかりませんが、例えば、特定の企業からお金をもらって、特定テーマの取材・執筆を請け負っているのに、その事実さえ、明かさずに、あたかも自腹を切って書いた記事のように、素知らぬ顔で媒体に掲載するケース。明らかにまずいでしょ。だってそれはどう考えたって、企業の製品PRなんだから。どっから金をもらって書いたのか。明確にすべきですよね。そんなのありませんか?金に目がくらんで、自分たちで律することができないなら、問題ですよ。それから、SNS。散々、騒いでるけど、結局、いまのところ、コミュニケーションツールでしかない。せいぜい、がんばってベンチャー系ビジネスのPRツール。(なんとかbookなんて、それぞれが小さな村を作ってお互いがお互いを褒めあっている。“共感”とか言っちゃって。日本人に合っているのでしょうか?批判も批評も何もない。個人的には、気色悪い。ぞっとして鳥肌が立ちます)それ以外にどんな使い方があるのか?あるなら、きちんと報じてほしい。もういい加減、すごい、すごいって騒いでいるだけじゃだめ。主催者から金でも、もらってるんじゃないかって疑いたくなりますよ。SNS自体、ちらほら、限界論も出てきています。少なくともすごいって騒いでいる輩は、何がどう変わるのか。どんなメリットがあるのか。そろそろ結論を言うべきでしょう。自らを顧みることなく、騒ぐだけ騒ぐ。そんな無責任な報道が目につきます。まったく「WATCH YOUR STEP(足元に気をつけろ!!)」ですよ。己は、自身の㈱薬新と、己を支えてくださる㈱医薬経済社のみなさまとともに、ああこうだ議論を重ねながら、ジャーナリズムの王道を行く所存です!!今後とも、ご指導、ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。
で、写真は大西郷南洲先生。以下、翁が作った己が大好きな漢詩です。辛を受け苦を経たり是兼非/傲骨従来俗と違ふ/古より名声多くは累(わづらひ)を作す/如かず林下鋤を荷うて帰るに。【訳】良いことであれ、つまらぬことであれ、色々の辛苦艱難をなめてきた己は、元来、骨っ節が強く、世俗の人と違ったところがある/昔から名誉評判が高くなると、多くは累(わづらひ)の種になる。だから、鋤を荷って野良仕事をして、林道を帰る生活が最高なのだ。(西郷南洲先生詩集より)