安達委員が吉田管理官に激怒
11月2日の中医協薬価専門部会で、安達秀樹委員(京都府医師会副会長)が、厚労省が提出した資料の不備を激しく責め立てました。【RISFAX11月4日号詳報http://www.risfax.co.jp/】きっかけは過去に市場拡大再算定の対象になった製品の一覧表。再算定の対象になった理由が明確に記載されていなかったからです。安達委員は吉田易範薬剤管理官に「こんな不完全な資料で、我々に議論させるのか?冗談じゃない!!」と激怒し、理由を明確にした資料を再提出するよう求めました。市場拡大再算定は「売上高が当初予測の2倍以上で、150億円を超えた場合」が条件ですが、類似薬効比較方式で算定された医薬品の場合、実はもうひとつ条件があります。それは、「使用実態の著しい変化」です。一つ目の条件である「2倍以上150億円超」に該当しても、本来、「使用実態の著しい変化」がなければ再算定の対象にならない。しかし、どうも2番目の条件が怪しい。製薬業界は「使用実態は何ら変化していないのに、売上高が当初予測の2倍以上150億円超となっただけで再算定の対象になったものがある。単に売り上げが大きいからと言って、再算定の対象にして薬価を下げるのは反対」と主張してきました。これに対して厚労省は、ダンマリを決め込んできました。これまでずっと敢えて口をつぐんできた。ところが今回の安達委員の要請で、厚労省も、もうダンマリを決め込むわけにはいかなくなりました。安達先生、厳しいですねえ。さて厚労省。どんな資料を出すか?注目です。ただ、逃げ道がないわけではありません。「当初予測の2倍以上150億円を超えたこと自体が、使用実態が著しく変化したことの証明だ」と言っちゃうのです。まあ、そうなると究極の屁理屈にも聞こえてしまいますが(笑)。まさかねえ。
今週は書きたいことが沢山あるので、あと最低一回は更新します。お暇な時には是非、遊びに来てください!
で、写真は近所の日本そばやを出る時、暖簾越しに撮影。鴨南そばを食して、外に出ようとしたら、そぼ降る雨が。。。秋の雨も、なかなか風情がありまする。傘をさして、そろりそろりと、参りましょうぞ!!