マーケ、プロモ、MR重視から脱却すべき

  業界では12年4月からの接待禁止、金銭提供の透明化に向け、医療機関への説明がいよいよ本格化しています。お医者さんも色々な反応を示していますが、概ね「時代の流れ」と受け止めていますね。で、その先に何が来るか?まず、MRは厳しい淘汰の時代を向かえるでしょう。もう5、6年前から、総数は減る減ると予測されていたのに、全然減らずに伸びまくって、いまや約5万5000人もいます。一方、ピーク時10万を超えていた米国はいまや約7万人、今後もどんどん減ると予測されています。対人口、医師、病院対比で見ても日本のMR数がどれだけ異常な数値かわかります。今度の接待禁止で、「だったら、MRなんかいらない。PCの情報だけで十分。毎日来なくていい。必要なときは呼ぶから」と言う医者は、1人、2人ではありません。実際、ある国内メーカーの社内組合は、経営適正化の観点から、もう10年以上も前から経営陣に「MRの採用凍結」を訴えていました。それでも、他社との競争、横にらみの中で、経営陣はMR増員をやめませんでした。しょうもない話です。それから、もうひとつ。これからは接待禁止によって浮いた金の使い道に、厳しい視線が注がれる。接待禁止で、どれだけ浮いて、その金を、なんに使ったのか。ある程度、はっきりさせないと、おそろく将来、医者から逆襲されます。製薬業界は、人々が喜ぶ新薬を世に出してこその存在です。にもかかわらず今はマーケティング、プロモーション、MRに偏向しすぎている。そういう事業姿勢から、できるだけ早く脱却すべきです。

で、写真は近くの喫茶店で撮影。スッキリ、落ち着いた机。己(オノレ)のもこうありたいんですが、いつも物凄いことになっています(笑)

 

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