村の「醜聞」では済まない!! 日薬会長の不正請求疑惑が抱える「火種」
日本薬剤師会の児玉孝会長を巡る不正請求疑惑。日薬内部の派閥闘争を発端にした「醜聞」(スキャンダル)と伝えられていますが、実は、この疑惑、そんなレベルでは済まない大きな火種を抱えています。問題となっている疑惑を、ごくごく単純化すると、児玉氏が、診療所の医師に調剤を頼まれて無償で医薬品を提供、その費用を、別人名義で調剤したように見せかけて、保険請求したというもの。児玉氏は大阪府に指摘され、03年に、この疑惑に絡む請求で得たお金を返還、「当人に不正の自覚は無かった」ということで、それ以上の追求はなく終わったとのことです。しかし、明るみに出てしまった今、簡単に事態は収拾できそうにありません。己(オノレ)がおかしいと思うことが3点あります。まず、児玉氏が保険請求した処方せんは誰が用意したのか?もし、医師が絡んでいるなら、その医師も何らかの処分を受けるべきでしょう。ふたつ目は、医師に医薬品を無償で提供し、その費用を保険請求して埋めるという行為は、児玉氏のみならず、未だ一部の診療所と薬局間で「慣習」として残っている気配があること。そして3つ目は、児玉氏の行為に対する追求がなぜ、府の指導だけで済んでしまったのか?なぜ、厚労省が直接査察に乗り出さなかったのか?という点です。厚労省は間違いなく、当時の経緯をよく知っているはずです。とくに3点目については、当時の薬剤管理官辺りに理由を聞いてみたいものです。この疑惑。場合によっては日薬幹部の足の引っ張り合いでは済まない。厚労省、診療所、薬局の馴れ合いが生んだ、三角形の構造問題が浮き彫りになる可能性があります。悪い意味で、みごとなハーモニー。いわゆる、よくある「業界の常識は、世間の非常識」ってなやつでなければいいのですが・・・。
で、写真は近所のインド料理屋「グレートアジア」で撮影。日本人相手なのに、店内は、インドそのもの。ここはカルカッタかよぉーって、感じ。しかし、日本にはないノンビリした異国情緒があって好きです。オーナーのゴパル氏。仕事の合間に、ひらがな、カタカナを練習している勉強家です。インド人恐るべし!!