後発品促進の「矛盾」と「非効率性」
革新的新薬の評価に重点を置き、特許が切れたら後発品に着実に置き換わる仕組みが必要―。07年4月に政府が公表した「革新的新薬創出のための5か年戦略」には、薬価制度について、こう記しています。現在、試行中の新薬創出加算は、この一文を受けて、具現化したといってもいいでしょう。現に、試行の実施に際して、後発品の使用促進が交換条件のようになっています。しかし、どれだけの新薬メーカーが「特許が切れたら後発品に着実に置き換わる」ことに賛同し、特許切れ製品のプロモーションの力を抜くでしょうか?おそらく1社もない。要するに特許が切れてもアクセルは踏んだままです。今年、大型製品アリセプトの特許切れを迎えるエーザイの内藤晴夫社長は3日の記者会見で「特許が切れたら後発品に着実に置き換わる」という政府の基本理念自体、「見たことも聞いたこともない」と発言、オリジナルメーカーとして、今後もアリセプトのプロモーションに力を入れる姿勢を表明しました。かたや、政府は後発品の使用促進策として、調剤薬局への金銭的なインセンティブなどをセッセと続けている。こんな非効率なことがあるでしょうか?そろそろ、真剣に先発品も後発品もない、特許切れ医薬品を一括りにした低薬価政策を本気で考える時期です。
で、写真は静岡県伊東市の海岸で撮影したCDジャケット。ロックバンド「リスオロメン」、待望のデビューアルバム「ブルーオーシャン、春を呼べ!!」。いよいよリリースです!!!って、すみません。下線部は、すべてフィクション!パロディです!医薬経済の社員旅行でのひとコマ。同社、若手記者の面々。みんなそれぞれいいキャラしてます。左からモーリー、イッチー、コジ、ガタ。
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