【10月25日発】日本の「医療DX」はもはや「バズワード」! 国民、患者にメリットが伝わらないと進まない

 

◆慶応大医学部の宮田裕章教授 「医療DXは患者に見えるようにメリットを可視化すべき」と話す

 一般、専門メディアで、ここ数年、「医療DX(デジタルトランスフォーメーション)」という言葉を聞かない日はない。新型コロナ感染症のパンデミックを機に「今後、急速に進む」と煽るような発信も多い。とりあえず、医療DXと言っておけば、何か発信している気になるのだろうか。かつて医療、製薬業界でEBM(Evidence‐Based Medichine)という言葉が流行った。しかし、時の経過ともに、空洞化し、バズワード化し、うわっ滑りし、やがてメディアは乱用を止めた。散々使って、使い飽きたから、読者の目を引き留めるために次の流行語、バズワードに移ったのだ。EBMは大事で、当然、いまも医療用語として存在する意義、価値は十分ある。しかし、バズワード化したら意味がない。本質からどんどん離れていくからだ。新用語のバズワード化を避けるには一体、誰のため、何のためのものかーー。そこを常に問い続ける必要がある。今、各種メディアに溢れる「医療DX」も、かつてのEBMと同じ道を辿るのではないかと危惧を抱いている。

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