【5月22日発】エーザイのAD薬レカネマブが「新局面」に リリーのドナネマブと「直接比較」はできない 優劣判断はまだ早い※5月22日午前10時15分に加筆修正

 

◆エーザイの内藤晴夫代表執行役・CEO

 エーザイは早期アルツハイマー認知症(AD)の進行抑制薬レカネマブ(レケンビ)の普及拡大に総力を挙げて取り組んでいる。レカネマブはADの発症、進行因子と目される脳内タンパク質アミロイドβ(Aβ)に直接作用し、世界で初めて進行を遅らせる効果が認められた。同業他社もAβに直接作用するAD薬の開発を長年進めてきたが、中々、成功しなかった。エーザイのレカネマブが昨年、日本と米国で世界初の承認を得て、販売を開始した。これまでにないタイプの医薬品だけに、エーザイは診断、投与、経過観察を貫くパスウエイ(経路)を一から構築する重責も負っている。一方、米イーライリリーが二番手のAD進行抑制薬ドナネマブを日米で承認申請済み。早ければ年内に承認される可能性もある。直接比較試験はないので、現時点で、どちらがどれだけ優れているかわからない。しかし競合品が出てくれば当然レカネマブの使用に影響する。その前に一番手のレカネマブが、どこまで処方を伸し、先行者利益を大きくできるかーー。

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