【3月28日発】国内企業同士の合併は「幻想」なのか かつての「合併ラッシュ」から考える

 日本の製薬企業は、海外のグローバル企業との競争に勝つには規模が小さすぎるーー。 たびたび言われることだ。武見敬三現厚労相も大臣就任前そう主張していた。鴨下一郎内閣官房参与も昨秋、インタビューで同様のことを話されていた。要するに業界に再編統合を呼び掛けているのだ。2000年代初頭、一度、日本の製薬企業同士の合併が続出した。振り返れば取材者としてものすごくエキサイティングな時代だった。森岡茂夫元山之内製薬(現アステラス製薬)会長(18年に96歳で逝去)は、

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