【2月6日発】武田のサルウコスCFOはなぜ今、退任するのか?激動の5年を支えた財務戦略トップ

 

◆退任が決まった武田薬品のコスタ・サルウコスCFO

 武田薬品工業のトップマネジメントに変動があった。6兆円を超えるシャイアーの巨額買収(19年1月)から早や5年。財務戦略を担ってきたCFO(最高財務責任者)のコスタ・サルウコス氏が24年4月1日付で退任する。サルウコス氏は、クリストフ・ウエバー代表取締役社長CEO、アンドリュー・プランプ研究開発統括責任者とともにシャイアー買収前後の難しい事業運営を支えてきた。米メルク、アラガン勤務後、15年に武田の欧州、カナダCFOとなり、18年3月にグローバルのCFOに昇格した。2月1日の23年度第3四半期決算説明会で「武田で仕事できたことを誇りに思う。20年間、海外で働いてきた。オーストラリア(母国)に戻る」と話した。後任にはジャパン・ファーマビジネスユニットの古田未来乃社長が就く。

 

 

◆サルウコス氏の後任、武田薬品・古田未来乃氏(ジャパン・ファーマビジネス・ユニットプレジデント)

 トップマネジメントの交代は“世の常”。とくに珍しくない。ただし、武田の場合、シャイアー買収後の成果がまだ明確に出ているとは言い難い状況だ。そうした中でのCFO交代。なぜか今なのか?ーーー

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