【3月20日発・コラム】「調整幅」「薬価差」は、昔と全く違う次元にあることを再認識すべき!

みなさんお元気ですか?ところによって桜もちらほら咲き始めたようです。

SNSの浸透で、いまやジリ貧のメディア業界。その割には、危機感は薄く旧態以前の姿勢、意識から脱していません。というか、これまであまりに特権に浸りすぎていたので、自分たちがどこにいるかもわからず硬直して動けないのかもしれません。

そのメディアが自分で考え、状況分析するのを放棄したり、ちょっと文学者ぶった口ぶりでお茶を濁してごまかそうとする時に、よく使うテンプレートのようなフレーズがあります。

例えば、東南アジア近隣諸国と、日本との間で何らかの課題、問題が生じた時に、相手の国を指していう「近くて遠い国」とか、昔からあって長く改善の見通しが立たない問題についていう「古くて新しい問題」とかがそうです。で、何を意味しているかというと、いずれも「これは難しい問題だ」と言っているだけ。それ以外、とくに意味はありません。記者として、全く無責任な“目くらまし殺法”で、私は使うのを避けています。

最近、薬価制度改革を巡る議論に関する報道で、「調整幅」や「薬価差」を「古くて新しい問題」と称する記事が散見されますが、これも同じ。「調整幅」「薬価差」は現行制度上、あるのが当たり前、生じるのが当たり前なのです。別に「昔」から継続的に問題視され、議論が長く続いているわけではない。確かに数十年前に、大議論になったことがあるが、一度終焉し、再び議論のテーマになったのは数年前です。しかも、何十前と今とでは、その性質が全く異なっている。そういう状況なので、単純に「古くて新しい問題だ」とだけ言われても、受け取り側は、困っちゃうんですよね(笑)

先週、厚労省の有識者検討会が開かれ、「調整幅」「薬価差」が今、どんな状況か。昔と今とで、性質がどれほど違っているか。これからどうするか。かなり踏み込んだ議論がありました。そのレポートを22日朝までに、会員の皆様向けに発信いたします。

少々お待ちください(^_^.)

それでは皆様、御機嫌よう!

 

 

 

 

 

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