日本薬業政治連盟の代議員会で25日、民主党の前原誠司政調会長の講演を聴きました。人口減少、少子高齢化、デフレ脱却に向けた自らのビジョンを披露されたんですが、増税、原発再開、既得権益はく奪などなど。言っていることの論理は通っているんですが、なんかハラにすとんと落ちない。前原さんの講演、ほとんどユーモアもジョークもない。なんか切迫した空気が・・・・。1時間ちょっと。情緒的、感覚的なことを言って申し訳ないのですが、聴いているだけで、なぜか息苦しかった。もちっと明るく楽しい空気が欲しいですよね。で、もやもやした気分を吹っ飛ばす。すかっとするナンバーを一曲。女性サクソホーン奏者 キャンディ・ダルファの「サックス・ア・ゴーゴー」。近くのバーのマスターに教えてもらったアーティスト。
「日本は『医は仁術である』という理念に拘泥し過ぎている。医療を産業として育てようとする考えが弱い」。民主党の仙石由人政調会長代行が20日に開かれた日本保険薬局協会の賀詞交歓会で、こう話しました。確かに民主党は10年6月に閣議決定した新成長戦略で、「医療産業の育成」を明記しています。それを見て、医療関係者、医薬品、医療業界も、大いに期待感を抱きました。しかし、これまでの具体策は、「日本の病院を、丸ごと経済途上国に輸出する」という経産省のプロジェクトくらい。それとて予算額は3億数千万円程度で、決して大きな額とは言えません。そもそも「医療産業」って、なに?医薬品や、医療機器は「産業」と言われますが、「医療産業」っていうと非常に曖昧になる。一体、どっからどこまでを指しているのか?定義さえ明らかになっていません。仙石氏は、前述の席上、「産業育成としての医療を議論する必要がある」と言っていましたが、いまさら?これから定義を議論するの?成長戦略を公表して、もう1年半ですぜ!!頼みますよお~。と、思った己(オノレ)でした。
で、写真はJR渋谷駅構内で。日清食品のカップめん「どん兵衛」シリーズだけを、メニューにしているお店がありました。全て200円。この日は急いでて入れなかったけど、今度は行ってみようと思います。あれっ?!なんか、ほとんど宣伝になってしまいましたあ~(笑)
米国のオバマ大統領も、日本の民主党も、いわゆるリベラル、改革派として華々しく、政権を取ったはずなんですが、いまや見る影もない。超コンサバティブ。前政権と、どこが違うんだよ!って、ふるまいが続いています。もっとも、それを受け入れているのは、己(オノレ)ら国民。現状は、己らが生み出したもの。文句ばっか言っても、天に唾するだけ。。。文句があれば、自らその根幹を探し当て、縮小に率先して動くしかない。ところが今は、まったく動かない人が、SNW(ソーシャルネットワーク)でつながった仲間内で、うじうじ、ぶつぶつ「つぶやいて」、生身の肉体がない脳化社会を押し広げている。不健康このうえない。とはいえ、リベラルだったらなんでもいいとも限らない。さて、どうするよ?己は?うーーんっ、と考える。が、そんな簡単に結論は出ない。ともかく、まずは、己の本分を全うするしかない。で、厚労省の鎌田光明経済課長が先週、日本医療機器工業会の賀詞交歓会で、ケネディ大統領の言葉を紹介。うる覚えですが、よかったんで書かせてもらいます。「小さなモノを失うことは、小さなモノを失うことでしかないが、信頼を失うことは大きなモノを失うことだ。しかし、勇気を失うことは、全てを失うことだ。思い切って悲惨な失敗をする勇気のある者は、大成功をおさめる」。
で、写真は己の道友。平成の武士(もののふ)、半田良太くん。最近、メガネからコンタクトに。己が「君、そっちのがいいんじゃない?モテるようになるよ!」って言ったら、「はあ?僕がいつ、『モテない』なんていいました?」って切り返してきました。それって、これまでだってモテてたってこと?(^_^;)。くうーっ!気づかなんだ己は。たぶん、異性には男版「ツンデレ」になると見ています。ダハッ(笑)
米国では、すでに遺伝子検査が民間ビジネスとして普及しつつあるようです。お金を払えば、がんなど疾患になる確率を、調べてくれるそうです。あらかじめ知っておけば食事や行動など日常生活を変えることによって、疾患発生リスクを軽減できるというわけです。サービスの利用は、比較的お金持ちの人に限られていますが、業者によって、請け負い金額や結果に差があったりで、精度や信頼性はまだまだ。また、罹患リスクを知ったがために、かえって不安感が増して生きにくくなるなど、新たな問題も発生しています。だから、検査を勧められても「敢えて知りたくないから、検査は受けない」という人もいるそうです。米国での流行は、遅れて日本に来るのが常なので、近々、遺伝子検査ビジネスも日本に上陸するでしょう。その時、日本の医療界は、どんな態度を取るのか?でも、よくよく考えると遺伝子検査が抱えている問題って、医薬品と、ほぼ同じようにも思えます。致死性の高いがん治療などで、軽々に批判や疑問を口にすると、「人でなし」扱いされますが、果たして、いまの薬がどれほどの効果があるのか?副作用はどのくらいなのか?まだまだわからないことだらけです。当たり前のことですが、リスクと、ベネフットを、冷徹に取材し、伝えるのが本来のジャーナリズムだと考えています。タイアップで、お金をもらって、いいことだけ書いているメディアは、メーカーの販促代行業。また、無責任にセンセーショナリズムを煽るのは、単なる、お騒がせ屋。どちらもジャーナリズムではありません。
で、写真は、この休みに訪れた浅草寺境内で撮影。おとそ気分も抜け、もう空いているかなと思ったら、甘かった。エンコの小道は、どこも、ものすごい人。しかし、空は澄み切って綺麗でした。では、みなさま。まだまだ寒い日が続きます。お体に気を付けて!
あけましておめでとうございます!!2012年がスタートしましたあ~!はてさて医薬・医療業界の行く手に、何が待っているでしょうか?!年末、薬価制度改革の内容が「あっけなく決着」と書きましたが、新薬創出加算は試行継続、長期収載品の追加引き下げも1%以内に収まり、製薬業界にとっては、まずまずの内容ではないでしょうか?確かに業界が要望していた保険医療上必要性の高い医薬品の薬価制度見直しは継続審議になりましたが、財務省が長期品の10%引き下げを主張していたことを考えれば、土俵際で“うっちゃり勝ち”と言っていいでしょう。「製薬産業を日本経済の牽引車にする」という認識が、永田町(立法府)、霞が関(行政府)にも定着してきているようです。業界の「底力」を感じさせる決着でした。幸先のいいスタートです。 今後、各社はどう動くでしょうか?研究開発は?新薬は?流通は?海外展開は?今年も、1年間、より精度の高い情報提供をしていく所存です。みなさま、ご指導、ご協力の程、よろしくお願いいたしまあ~す!!!
12年度診療報酬改定はネットで、かろうじて0.004%のプラス。でもって、長期収載品薬価の追加引き下げは0.9%で、ほぼ厚労省の主張が通りました。診療報酬マイナス、長期品10%下げを、強く要望していた財務省の鼻息は、一体、なんだったのでしょうか?あまりにも、あっけない決着。大山鳴動(して)鼠一匹とはこのことです。つうか、己(オノレ)は、ジャーナリストなんで、途中経過を追わないわけにもいかず、大山鳴動の要因でもあったわけですが・・・。最終決着は、ただの財政的な帳尻合わせでしかない。要するに、哲学がまるでない。なんか改定論議がどんどん希薄化しているような気がします。
で、動画はチェッカーズの「ふれてごらんよ」。藤井フミヤさんが、第一子誕生を祝って作詞した曲。随分前の曲ですが、好きで、いまでもたまに口ずさみます。やさしい気持ちになれますよ。※埋め込み無効なんで、Youtubeで、観るをクリックしてください。それではみなさま。メリークリスマース!!
12年度改定論議が、いよいよ終盤に差し掛かりました。中央社会保険医療協議会も年内は21日で、終了予定です。当初予定していた薬価改定の検討項目は、概ね片付きましたが、残っているのが最後にして最大の課題、「長期収載品等」の引き下げ。21日に、どこまで明確な結論が出せるか?「等」については、新薬創出加算品か?後発品か?それとも、財源が足りなかった場合の単なる「保険」に過ぎず、今回は長期収載品だけで終わるのか?少なくとも、骨子案には、「長期収載品等」としか書いておらず、具体的な引き下げ率も盛り込まれていません。最終決着は、中医協終了後の政治折衝になりそうです。毎度のことながら、折衝は難航し、年末まで、もつれ込むかも知れません。まあ、世間はクリスマス。せめてイルミネーションや街の賑わいから、艶やかな空気だけでも感じたい。
で、写真は新橋駅前。おっさんの街も、すっかりクリスマス仕様です。iphoneで撮影。結構、きれいに撮れてるかも。
昨日14日の中医協薬価専門部会。日米欧業界4団体の意見陳述は各紙に報じられている通りですが、市場拡大再算定で、意味深な発言が飛び出しました。今回は、市場拡大再算定の対象品と、薬理作用が類似しているという理由で、一緒に、価格引き下げを受ける、いわゆる「共連れ」製品が、どこまで広がるかが焦点になっています。どうも、アステラス製薬の消炎鎮痛剤(COX2選択的阻害薬)「セレコックス」(一般名=セレコキシブ)は市場拡大再算定が、避けられないようなんですが、じゃあ、この薬の“薬理作用類似薬”はどこまでなんだ?というのが焦点のひとつです。「プロスタグランジン生合成阻害作用」に着目すれば、アスピリンやロキソニンまで「共連れ」の引き下げを受けますが、「COX2選択的阻害」に着目すれば、セレコックス以外になく、他製品には広がりません。そうした中、安達秀樹委員(京都府医師会副会長)が、昨日、議論の流れの中で「セレコックスとロキソニンと違う(薬理作用類似薬ではない)ということを、臨床上の評価を踏まえて、この場で、検証することが大事だ」と言ったんです。ってことは、セレコックスの「共連れ」はない?どうなの?どうなの?何とも、悩ましい発言でした(>_<)
で、映像はマーティン・ソルヴェグの「ビッグ・イン・ジャパン」。アングロサクソンから観た東京。かなりストレンジ(奇妙)。からかわれているようで、おいおいって言いたくなる。だけど、笑っちゃう(プッ!)。あ、おいおいって言えば・・・・。12月5日のブログに掲載したクリスマスツリーの写真。ホテルのロビーに寝転んで撮ったんですが、医薬経済の市川くんが、そのあられもない己(オノレ)の姿を激写。ついにRISFAX電子版の記者コラムに、UPしやがった!!こらこらあ~!しばらく、街も歩けないし、きっと一生、お嫁に行けない・・・(T_T)(当たり前!)。つか、記者コラムの写真と、ブログ写真を合わせてみると、面白いかもです。会員の方、どうぞお楽しみください。http://www.risfax.co.jp/
後発医薬品の使用促進が思ったように進んでいない―。ってことで、12年度薬価制度改革で、長期収載品(後発品がある先発品)薬価の追加引き下げが決定的になりました。医療費抑制のために、後発品使用促進を提言したのに、全然、進んでいない。それなら、後発品と競合関係にある長期収載品の薬価を下げて医療費を削る。という“荒療法”です。製薬業界は「各社に与えるダメージが大きい」と抵抗していますが、財務省は冷ややか。「(長期収載品の追加引き下げで、経営ダメージがあるというのは)本当なんでしょうか?もしあるというなら、その企業は、後発品使用促進が政府目標通り進んでいたら、どうなっていたんでしょうか?」(新川浩嗣主計官)。要するに、後発品使用促進をやるか、長期収載品の追加引き下げをやるか。選択肢は2つに1つ。どちらにせよ先発企業への影響はそれほど変わらないはず。それなのに、なぜ長期品の追加引き下げだけに、抵抗するのか?それとも、なんですか?政府が掲げた後発品使用促進そのものにも、実は反対してるんですか?本音を言えばまずいから黙っているけど。本当はやる気ないんですか?国策に、反旗を翻すのですか?と。。そう問うているわけです。きっつーい一言です。【この辺りの詳細は、今週発売の医薬経済12月15日号に書きましたので、是非、ご一読を。⇒http://www.risfax.co.jp/product/iyaku.html】近々、最終的な追加引き下げ率がはっきり決まります。
で、写真はさいたま市「市民の森・見晴公園」。よく晴れた休日、しばし森林浴でリラックス。いくつもの木が寄せ集まって、風や光と、みごとに調和した美しいシルエットを造っています。向こう側から、午後の太陽がまぶしい光を発しています。平和な風景。いよいよ年の瀬です。みなさま、お体に気を付けて。忙しいながら、楽しい日々をお過ごしください(^.^)/~~~
12月8日。きょうって何の日?第二次世界大戦が始まった日(1941年)。米国のアイゼンハワー大統領が国連総会で、原子力の平和利用を訴えた日(1953年)。で、己(オノレ)の兄貴、ジョン・レノンの命日(1980年)。んでもって、2011年、己が講演する日。天国の兄貴ぃーっ!光栄ですぜえーっ!拝。http://www.utobrain.co.jp/seminar/20111208/。