Posted on 8月 6th, 2012 by IDAKA
厚労省の役人は、よく「日本は急性期病床が多い。一定程度、慢性期病床にシフトする必要がある」と主張します。一見、正論のようですが、どうでしょうか?国民、患者にとって、そこが急性期病床だろうが、慢性期病床だろうが、知ったこっちゃないからです。疾患を、最後までしっかり治してくれる病院がいい病院なんです。もうこれ以上、〇〇病床群、▲▲病床群とか、厚労省が管理しやすくするためだけの、小難しい病床区分は新設しないで欲しい。むしろ、国民、患者が理解できない、こんなわかりづらい区分は一度、すべて撤廃して、まっさらにすべきなんです。入院医療を、患者に施した医療行為と、その回数、看護師の数、入院期間の長短で評価するのも馬鹿げている。だって患者が求めているのは結果なんです。看護師が多かろうが少なかろうが、沢山、医療行為をしようがしまいが、入院期間が長かろうが、短かろうが、そんなことはどうでもいい。最終的に、しっかり、治れしてくれるかくれないかが大事なんです。患者一人ひとりの改善度合い、満足度で、評価すればいい。要するに過程ではなく、結果で評価すべきなんです。なぜ、そうしないのか?おかしな話です。
で、写真は荻窪の喫茶店で撮影。超癒される快適空間でした。BGMも己の好きな環境音楽みたいのがかかってて最高!!名前は・・・。チェックし忘れました(^^;)。ではみなさん!今週も楽しんでいきましょう!!おーっ!
Posted on 7月 30th, 2012 by IDAKA
確か5月23日のことでした。医薬品の費用対効果を巡る議論で、中医協の森田朗会長(学習院大教授)が、「タイ(新薬)の群れで、タイに優劣を付けるのは難しい。しかし、タイの群れに紛れ込んだサバ(既存薬で代替可能な医薬品)を見つけるのは案外、簡単ではないか」と述べました。要するに、サバを見つけるために、費用対効果を評価すべきという意見です。これに対して白神誠氏(日大薬学部教授)が先週24日の国際医薬経済・アウトカム研究学会(ISPOR)日本支部のセミナーで、「森田氏の喩えは、正しくない」と指摘しました。白神氏は「製薬企業は何も、敢えてサバを作ってるわけではない」とし、正しく言えば「養殖のタイの群れ(既存薬で代替可能な医薬品)の中に、天然のタイ(新薬)を連れてきて、『これは養殖ではありませんよ』と言っているのだ」と発言しました。一瞬、何をおっしゃられているのかわかりませんでした。「新薬」と「既存薬で代替可能な医薬品」は、「タイ」と「サバ」ほど違いははっきりしておらず、見分けるのが、簡単ではない。その差は「養殖のタイ」と「天然のタイ」くらい外見上わかりにくいものだ、ということでしょうか?己(オノレ)は、ここで、あんまり、目くじら立てて、どっちの喩えが正しいと言う気はありません。しかし、白神氏が最後に言った一言は、疑問に思います。「サバだったら見ただけですぐにわかる。だとしたら、新たなコスト、労力をかけて費用対効果を評価する必要はない」。そういったのです。果たしてそうでしょうか?「タイ」と「サバ」か、「養殖のタイ」と「天然のタイ」か。どっちの喩えが適切かはともかく。確かに、いまだって、「新薬」と「既存薬で代替可能な医薬品」ははっきりわかります。例えば、7番目のARBとか、海外では効用が認めらない睡眠薬とかは、既存薬と比べて新しいか、新しくないかという意味で言えば新しくない。「既存薬で代替可能な医薬品」だ。要するに「サバ」です。にもかかわらず、他の新薬と同様のルールで、高い薬価が付くのが問題だと思うんです。既存薬の特許が切れる間際に、既存薬で代替可能な医薬品が、臨床試験の安全性だけを振りかざし、いかにも「新薬でござあーい!」という顔をして出てくる。こういう医薬品に、「新薬」としての薬価を付けていいのでしょうか?少なくとも、初めの薬価算定で、何らかの措置があってもいいのではないでしょうか?「サバなら見ただけでわかる」という白神氏の見解には同意します。しかし、明らかに「サバ」とわかっているのに、なす術もなく、新薬として高い薬価が付く。そこが問題だと思うのです。そこに費用対効果の評価を導入して「これはサバです」と、明確に断定し、それなりの扱いをすべきだと思うのです。
で、写真は近所で撮影。ひまわり。なんてったって、この人。夏大好き。太陽大好き。猛暑の中で、すくっと立ってニコニコでしています!!やっぱいいやね。素敵です。人が、炎天下に突っ立ってニコニコしていたら、ヤバイですけど(^ ^;)。では、まだまだ夏真っ盛り。みなさま、体調に気をつけて!よい一週間をお過ごしください!
Posted on 7月 23rd, 2012 by IDAKA
中医協薬価専門部会で、いわゆる長期収載品(特許が切れた先発品)と、後発品の価格をどうするかをテーマに議論が進められています。「じゃあ、海外ではどうなってるんだ」ということで、先週18日、学識経験者から意見を聞きました。しかし、つくづく思うのは薬価関連論議では「価格」という言葉が、ホントに紛らわしい。日本の場合は「保険償還価格」と、「卸の医療機関納入価格」がありますが、米国は自由取引なんで「卸の医療機関納入価格」しかありません。それを同列に論じること事態、ちょっとおかしいんですよね。それぞれの立場、思惑で、「価格が安い」「高い」というもんだから、毎回、議論が混乱して出口が遠ざかる。きちんと、「保険償還価格」と、「卸の医療機関納入価格」に分けて、どうあるべきか。別々に議論すべきだと思います。
で、写真は赤羽の名店「まるます家」の風景。仕事を片付け週末、ちょっと一息。鯉のあらい、つぶ貝、ネギぬたで、大ジョッキ一杯。したら、隣の常連さんが「君ね、ここ来たら、これ頼まにゃいかんよ」と、さつまいもの唐揚げと、サッポロラガービール(レアだそうです)を一杯注いでくださった。まさに、吉田類の酒場放浪記そのもの(笑)http://w3.bs-tbs.co.jp/sakaba/ いい感じです。ではみなさん、今週も元気に楽しく参りましょう!
Posted on 7月 17th, 2012 by IDAKA
社会保障審議会・医療保険部会で議論している医療費適正化論議で、後発品使用促進の目標を都道府県ごとに設定すべきという意見が出ています。で、ある人から、「実現可能性が大きい」という情報を得て、先週、厚労省の保険局総務課や、医政局経済課を取材して回りました。しかし、どうも、そういう感触は得られませんでした。「後発品使用は、病院から出る一般名処方せんや、診療報酬による政策誘導に左右される。都道府県に目標数値を課しても、あまり意味が無い」というのです。確かにそうかも知れません。しかし、後発品使用については、都道府県格差が大きいのも事実です。地方は進んでいるが、大都市が進んでいない。人口が多い大都市で、使用が進めば、数量シェアは一機に高まると思うんですが。。都道府県格差をどうするか。目標設定は、ともかく、今後の課題になるでしょう。
で、写真は近くの広場で。小さな噴水で、おチビ達が遊んでいました。うだる猛暑の中、キャッ、キャッと走り回って、もう元気、元気!己(オノレ)も一緒に遊びたくなりました(コラ、コラ、危ないですから!)。代々木では原発反対集会で10万を超える人が集まったとか。昨年の今頃は、脱原発デモと聞けば、どこにでも顔を出していたのに、今年は日常に追われ、めっきり腰が重くなりました。でも、10万。いつも人任せで、発言しないと言われる、この国の人々ですが、まだまだ捨てたものではありませんね。それではみなさま、素敵な一週間をお過ごしください。
Posted on 7月 9th, 2012 by IDAKA
「処方せんに医薬品を一般名で記載すれば2点」。4月に付いたこの点数。相当、効いているみたいです。4月以降、医療機関から一般名の処方せんが、どんどん出てきている。処方せんを受け取る薬局は、一般名で書いてあるから先発を使っても、後発を使ってもいいわけですが、後発品を調剤した方が、調剤報酬が高くなるので、当然、後発品を調剤しますね。そこで、先発メーカーは、MRを使って薬局へのアプローチを強化しています。「一般名の処方せんが来ても、うちの先発品を使い続けてください」とお願いして回る。しかし、今度ばかりは、厳しいみたいです。薬局からは「色々、世話になって人間関係もあるんだけど、ごめんね。やっぱ後発品に代えさせてもらうよ」って、言われるケースが多々あるそうです。さてMRの訪問先も、今後、一層、2分化するでしょう。1つは医療機関に、自社製品の処方をお願いする部隊。この部隊は同時に「一般名処方を出さないで」と言って回る。もう1つは、薬局を回る舞台。「一般名処方が来ても、後発品に代えないで」って、訴えるわけです。両部隊は、自ずと求められる能力が違ってくる。MRに求められる仕事の幅は、今後、ますます多様化しそうです。
で、写真は先週取材で訪れた浅草。場所がわからなかったから、浅草名物、人力車の粋な兄ちゃんに聞いたら「ああ、それなら、アソコに見えるウ〇チビルの奥ですよ」と、いともサラリと丁寧(?)に教えてくれた。アサヒビールのビルなのに、やっぱ一般名は、ウ〇チビルなんだ(笑)。よく見ると、左側にはスカイツリーも聳え立ってます。ではみなさま。楽しい一週間をお過ごしください!!
Posted on 7月 2nd, 2012 by IDAKA
言葉は時代とともに絶えず変化する。それが証拠に、平安時代の文章なんて、そのまま読んでも全く意味がわかりません。だからこそ、学生時代、古典なんて科目があった。で、現代でも、言葉は、少しずつ変化してんだなあ、っと感じることが時々あります。それはそれで人の世の自然な流れなんだあ、と思っています。しかし、数年前から、聞くようになった「真逆」って奴。こいつだけはどうも許しがたい。果たして、野放しでいいのか?って気になる。そもそも「逆」という状況に「真」とか、「偽」とかがあろうか。要するに、漢字の意味として組み合わせが、成立しうるのか??「真っ逆さま」の略語って言うなら、少しはわかる気がする。けど、意味が違うでしょうが?「正反対」ってなんで言えないの?「マ・ギ・ャ・ク」「ま・ぎ・ゃ・く」・・・。だなんて。。。響きがキッタナァーイ!!くぅーっ!おっさん(己)、鳥肌立ちます。書くのもはばかれるわい。ところが、小奴。すでに、日本全国に、出回って、定着してしまったようで、手にとって購入した新刊を、「いい本だなあ。この著者なかなかなかな人だなあ」って、関心して読んでいると、突然、出没!!!ってなこともしょっちゅうで、油断も隙もありゃしませんぜ。広辞苑には、まだ載っていないけど、載るのも時間の問題かも知れません。ああ、嘆かわしや、金田一春彦先生!!。そういえば先生は「患者さま」という呼称も、「日本語の使い方として適切ではない」と断じておられましたね。。。って己(オノレ)ごときが、憂いたところで、どうしようもない。時代の流れだ。あきらめるしかない。せめて己だけでも、使わない。と、小さなレジスタンス(抵抗運動)を密かに誓う。同じことを言うなら断固、「正反対」。己は一生、「正反対」で、通したあ~い!!いや通してみせる!!あ、前回に続き、今回も、また、オヤジのつぶやきになってしまいました(笑)失礼!!
で、写真は快晴の東京。八重洲口の高層ビルから撮影。右側の真ん中あたりにスカイツリーが見えます。だからどうしたって?とくにどうということはありません(笑)ちょっと、写真がおざなりになってきた今日この頃。がんばりまっす!それでは皆様、よい一週間をお過ごしください!!
Posted on 6月 25th, 2012 by IDAKA
やけに財布が分厚くなったな。。と思ったら、いつの間にか、いろんなところの会員カードやポイントカードが増えてギュウギュウになっているのでした。で、後生大事にとっておいているのに、いざレジの前で、提示を求められると、見つからなかったりして(^^;)。カードの普及と軌を一にして、レジもガソリンスタンドも駅の改札も無人になっちゃって、味気ない。それから、各種サイトのID、パスワード。全部、同じにしちゃえばいいんですが、「他で使っているものはお勧めできません」ってのが、多い。 結局、わかんなくなっちゃって、再設定。なんてケース、一度や二度じゃありません。iphoneに、ipodに、itunesに、仕事用PCに、自家用PC。この子達、たまに機嫌を損ねて、悩ませてくれます。で、何が言いたいかっていうと、なんか最近、やけにアナログ時代が懐かしいんです。少なくとも、もっと、ゆったり時間が流れていた。ヒトとヒトがフェイス トゥー フェイスで、対話する機会も多かった。スーパーのレジのおばちゃんや、飲み屋のおやじや、店員や、駅員と無駄話したりして。いま日本は景気が悪くて、金融やIT産業がもてはやされています。でも、その挙句の果てが、こんなややこしく、無機質な電脳社会。おっさん(己のこと)付いて行くのがやっとです。が、ヒトの世の技術進歩は、一度、踏み出したら、もとに戻ることはない。そんなことは百も承知です。でも、少なくとも、IT技術に翻弄されて、大切な心を失いたくないですね。失礼、ちょっと愚痴っぽくなりました(^ ^;)
で、写真は都内散策中に撮影。アジサイ。ジメジメとした梅雨のムードに、そよ風を注ぐようなお姿です。今週が見治めかな?ではでは、みなさん素敵な一週間をお過ごしください!
Posted on 6月 18th, 2012 by IDAKA
ファイザー日本法人の積極的なPRによって、長期収載品と、後発品を同時に取り扱う「エスタブリッシュ事業」は国内で十分認知されるようになりました。もちろん、明治製菓、田辺三菱など、国内企業も、ファイザーより先んじて事業を開始していました。しかし、事業モデルの国内認知度を高めたのはやはりファイザーでしょう。しかし、果たして、それがよかったのかどうか。だってこの事業の伝道師、松森浩士さん(同社エスタブリッシュ医薬品事業部門長) の話を何度、聞いても、ストンと落ちない。自分が保有する長期収載品は、特許が切れても守り抜く。一方で、他社の長期収載品は、後発品で追い打ちをかけるという極めて、企業本位の事業にしか思えない。理念、哲学に説得力がない。声高に世に訴えるほど、崇高なものではない。で、最近、アボット社が、EPD事業部というのを立ち上げました。EPDっていうのは、何のことはない。エスタブリッシュド・プロダクツ部門の略。しかし、ファイザーとは基本方針が微妙に違う。どこが違うかって言うと、長期収載品しか扱わない。後発品は扱わないんです。この時期、長期収載品だけでビジネスするのは、風当たりも強いかもしれません。が、少なくとも、ファイザーより、潔いし、理念、哲学もわかりやすいものになりそうです。
で、写真は新宿サザンタワー20階から。ミニチュアライズモードで撮影。どうです?模型みたいでしょ?では、みなさま。素敵な一週間をお過ごしください(^ ^)
Posted on 6月 11th, 2012 by IDAKA
先週7日、日本製薬団体連合会の保険薬価研究委員会の委員長に、塩野義製薬の加茂谷佳明常務取締役が就任しました。愛称は「カモさん」。業界内外の人望も厚い御仁です。長期収載医薬品、医療経済学評価(HTA)、新薬創出加算、消費税と、薬価制度を巡る課題が山積する中での船出。どんな研究会運営をするか?その手腕が注目されます。近く開かれる記者会見が楽しみです!!
で、写真は近くのカフェで撮影。ドドネアというそうです。飾り気のない。ナチュラルビューティーがイケてます。葉っぱは1年中、緑色で きれい。もう少しすると、赤い実を付け、葉っぱの緑が濃くなる。秋、冬は葉っぱが少し赤みを帯 びるそうです。それでは、みなさん、素敵な一週間をお過ごしください!!
Posted on 6月 4th, 2012 by IDAKA
大手医薬品卸の12年3月期決算は、増収増益でしたが、大喜びするような数値ではないです。だって、これまでがものすごく悪いんですもの。営業利益率だって、1%を割っている。こんな産業、ほかにないでしょう。「それが日本の医薬品卸の姿なんじゃ!文句あっか?」といわれれば、それまでですが、見栄えは悪いですよ。おそらく、製薬業界のことを知らない一般の人からすれば「なんじゃこりゃ」って、みんな、なりますよ。最低でも1%超ないといかんでしょう。価格交渉は始まったばかり。がんばれ医薬品卸!!
で、写真は、とあるホリデーナイト、恵比寿で撮影。向こうに見える急な坂道が、さまざまなネオンでライトアップされてきれい。と思って撮ったのですが・・・。ブレブレ。失礼しました!!みなさま、よい一週間を!!