Posted on 2月 24th, 2014 by IDAKA
日本薬剤師会会長選は山本信夫氏(前副会長、東京都薬剤会会長、写真右上)が現職の児玉孝氏を破って当選しました。獲得票数は出席代議員149人中89票でした。児玉氏に60票、流れていることからすれば、これを大差と言っていいかどうか。微妙な数です。少なくとも、選挙直前に「山本氏が圧倒的優勢」と、煽り立ててた観測記事は見事に外れたと言っていいでしょう。というか、そういう記事が出たからこそ、終盤、児玉陣営の強烈な巻き返しに合って、浮動票が動いたのかも知れません。まあ、それはともかく、山本新体制。なんとかがんばって欲しいです。今回の選挙、東西対決なんて言われてましたが、いま薬局、薬剤師が抱えている政策課題に東も西もないですから。将来に禍根を残さないような人事、政策運営を期待します。
で写真(右下)は外苑前。ライブハウス南青山MANDALAが入っているMRビルの全景。なんでMRというのか?その由来はわかんないんですが、夜になるとロゴが黄色く光ってきれいです。夜遅くまで仕事して帰路に着くMRさんが、これを観たらホッとするんじゃないでしょうか?それではみなさま、素敵な一週間をお過ごしください。
Posted on 2月 17th, 2014 by IDAKA
さて2月も終盤を迎えます。医薬関連では診療報酬改定の答申も終わり、後は薬価改定告示を待つばかりですが、その前に、医薬品と関わりの深い職能、薬剤師のリーダーを決めるイベントがあります。23日(日曜日)の日本薬剤師会会長選挙です。現職の児玉孝会長(大阪府薬出身)と、東京都薬の山本信夫(前日薬副会長)の“一騎打ち”です。選挙は、ある種、お祭りですから、マスコミ的には「東西対決」と、面白おかしく書立てなきゃならんわけですが(メディアもビジネスですから。すみません。笑)、今回の日薬会長選。傍から見ると、輪郭が不鮮明で、全くシマリがありません。理由は簡単、児玉氏と山本氏の政策的な主張がはっきりしない。当然ですが、2人の主張の違い。いわゆる“争点”がほとんど見えない。選挙なのに、“争点”が見えないという不可解な状況になっています。児玉氏は「閉塞感の打破」、山本氏は「医療関連職種や行政との良好な関係構築」なんて、今時、中学生の生徒会長選挙でも使わない、気合だけの、しょぼいスローガンを掲げております。ホントは政策的な主張は丸っきり同じで、“争点”はないんじゃないでしょうか?じゃなんで選挙するの?って思ってしまうわけです。で、聞こえてくるのは会館建設がどうたらこうたらとか、どこの誰と誰が仲悪いとか、あいつはあいつが好きだ嫌いだ、とか、そんな町内会のオバちゃんの井戸端会議みたいな話ばっかしです。日本の医療人、薬の専門家としての大局観がないんです。挑戦者であるはずの山本氏でさえ、この期に及んで「他団体との良好な関係づくり」なんて、古き良き55年体制回帰の事なかれ主義的なことを言ってるんですから、「まじっすか?そんな弱気でいいんですか?大丈夫ですか?」って聞きたくなります。せめて「薬の専門家として医師と同等に患者と向き合う」とか、「代替調剤に向けて一歩を踏み出す」とか、「調剤だけの拝金主義からの決別」くらい言って欲しいものです。
これからの医療、在宅、介護、健康づくりで、薬局そして薬剤師の活躍が期待されているのは間違いありません。それだけに日本薬剤師会の会長は学閥、人閥、地域閥、私的な遺恨、嗜好の違いに囚われない「大きな器」、そして組織を引っ張り、理想を現実化する「実効力」が問われます。で、今回のお二方。どちらがふさわしいでしょうか?直接投票権を持っている日薬の代議員は確か150人。しかし、薬剤師会会員10万人もいます。選挙は代議員だけのものではないはずです。会員一人一人が真剣に考える時期が来ています。とはいえ、いまのような選挙状況では「誰がやっても同じ」「勝手にしてくれよ」って思っちゃっても仕方がないかもですね。
で、写真は先週のバレンタインデーで、娘に貰った手作りのチョコレートケーキ。少しだけラム酒を染み込ませたパウンドを、チョコレートでコーティングしてあります。見栄えも味もなかなかの出来でありました!!素晴らしい!!って親バカですかね(笑)それではみなさん。素敵で楽しい一週間をお過ごしください。
Posted on 2月 10th, 2014 by IDAKA
みなさん、お元気ですか?東京は大雪でしたね。45年ぶりとのことですが、己(オノレ)はあまりに幼くて前回は覚えてません(笑)。さて、4月の薬価改定を前に実施する厚労省と製薬企業のヒアリングが、ほぼ終了しました。いまは改定ルールがすべて明文化されておりますので、あんまりもめごとはないと聞きますが、御社製品の薬価はいかがでしたか?
で、改定後、やはりもっとも注目されるのは、いわゆる長期収載医薬品(特許が切れた先発品)と、後発品の動きです。
飾らないお人柄と、奢らない自然な振る舞いで、いまや業界人気急上昇の城克文課長が、そこここで「オーソライズドGE(先発品メーカーが後発品専業メーカーに先駆けて、自ら市場に送り出す自社製品の後発品)が出しやすくなる」「長期収載品、後発品は厳しい」と発言し、業界でも話題騒然です。僭越ながら、己も城課長の見立てに賛成です。しかし、そこまでいくまでには、さらに、いくつかの状況あるいは環境変化が必要なのではないか、とも考えております。今週発刊する医薬経済2月15日号に詳細を書きます。是非とも、ご購読ください。と言うわけで、原稿、原稿!!

で写真は新宿。大雪が降った8日、東口の郵便ポストに小さな雪だるまを見つけました!!ところがその翌日。16年ぶりに再会する大親友との飲み会で、再度、新宿を訪れたら、雪だるまは、もうすっかり跡形もなくなっていました。本当に、気持ちがいいくらい、思いっきり降って、きっぱり上がった大雪でした。では、みなさん。素敵で楽しい一週間をお過ごしください!
Posted on 2月 3rd, 2014 by IDAKA
製薬企業各社の第3四半期決算。どこもなかなかいいようです。円安で海外売上高が膨らみ、少々のマイナス要素は吹き飛ばしています。大きく言えば、これもアベノミクス効果といえましょう。この傾向は、しばらく続くんでしょうね。さらに第4四半期は、海外のみならず、国内売上高も順調に伸びる、との見方もあります。保険薬価(以下、薬価)の改定前は、通常、医療機関の買い控えがあって国内売上高は鈍化するのが常ですが、今回は、その買い控えが、和らぐのではないかとの考えがあります。
医療機関は、医薬品卸やメーカーから医薬品を買って、保険者に購入費の支払いを請求、保険者は、医薬品ごとに定められた薬価を、購入費として医療機関に支払います。実際に医療機関が購入した価格は、薬価より安いんですが、その差(薬価差益)は丸々、医療機関のものになります。
しかし、2年に1度、薬価改定では、ほとんどの医薬品の薬価が下がります。ですから「できるだけ安く医薬品を買いたい」と考える医療機関からすれば、改定前の高い薬価で買うより、4月の改定を待って、安い薬価で医薬品を買う方がいいわけです。だからいつもなら、1〜3月は買い控えが起きる。
しかし、今回は消費税が4月から現行5%から8%に上がります。当然3ポイント分の増税率は、4月から薬価に上乗せされます。だから、もし、1〜3月に消費税5%で買った医薬品を4月以降に請求すれば、医療機関は3ポイントの「お得」になるというわけです。まあ、薬価自体が下がるわけですから、厳密に言えば、3ポイントは割りますが。。。薬価があんまり下がりそうもないものは、今のうちに買って、4月以降に請求すればある程度、得になる。と、そういうわけです。こうした行為は、決していいことではありませんが、目端の利いた医療機関ならやりかねませんね。各社の第4四半期決算に注目したいです。
で、写真は先日、取材で訪れたアジュール竹芝の最上階にあるレストランで撮影。ランチをしていたら、目の前に東京湾。海面に船が美しい曲線を描いていました。気温の変動が激しい今日この頃。春の足音が近くなったり、遠のいたりしているようです。みなさま、お体に気を付けて。素敵な一週間をお過ごしください。
Posted on 1月 27th, 2014 by IDAKA
「えっ?また?」って感じで続いているマイナス事象が、いま日本の製薬業界に2つあります。ひとつはノバルティスファーマ日本法人の臨床研究にまつわるコンプライアンス違反、そしてもう一つは第一三共の子会社、印ランバクシーに対する米FDAの禁輸措置命令です。それぞれ全く違う問題ではありますが、マネジメントが改善を急いで、引き締めを図れば図るほど、新たな不祥事が発生する。泥縄状態に陥っているという点で共通します。
ノバルティスはディオバン問題で、自社の社員が医師主導臨床研究に深く関わっていた事実が判明し、今後、社員は医師主導臨床研究に一切、関わらないよう社内規定を引き締めていたにもかかわらず、抗がん剤の臨床研究で、またも社員が関わっていたことがわかりました。先週23日の会見は散々でした。【写真・右、会見風景】マネジメントが現場の報告を受けて事実を把握したのは7日なのに公表は17日だった。しかも17日はNHKがこの問題を大々的に報道した日だったから、「報道されなければ公表しなかったのか」という疑念を抱かせてしまいました。同社は「飽くまで自主的に公表した」とのことでしたが、ディオバン問題の最中のことで、なかなか信じてもらえないでしょう。しかも事実を知ったのは7日なのに公表は17日。この間、10日もあります。当然、「隠ぺい工作でもしてたんじゃないか?」という追求を受けます。「7日の段階で、どんな内容の報告を受けていたのか?」という質問に、しっかり応えなかったことも後々、響いてくるでしょう。ただ、一部の記者がヒステリックに怒り始め、本来、事実を追求する場である記者会見が、いつの間にかマネジメントの「吊し上げ」「お説教」の場に化してしまったのは、残念な気がしました。ジャーナリストなんだから批判するなら、冷徹に質問を繰り返し、世に問う記事を書けばいいだけで、別に公開の場で、マネジメントを面罵しても仕方ない。そう思うわけです。
一方、印ランバクシー。第一三共の発表(24日付)によると、米国FDAから4件目の禁輸措置を受けたということです。ランバクシーは08年に第一三共が傘下に治めた後、FDAにボコボコに叩かれています。一旦、解決しそうになりまりましたが、昨夏以降、再びいくつもの工場で「生産体制に問題あり」と指摘を受けています。第一三共の実務スタッフが送り込まれ、改善支援をしているはずですが、手こずっているようです。FDAに目をつけられているのは間違いないんですが、ここまで問題が続けば、現地の生産体制に根本的な問題があるのは明らかです。そこにメスを入れる必要があるんですが、相当な投資がいる。いまさら、どこかに売却することもできないだろうし。。第一三共は、ものすごく高い買い物をしてしまったようです。米国以外の国への輸出は禁止されていないので、当面は、そこでのビジネス拡大で穴埋めをするということになりましょうか。いずれにしても問題解決には、まだ相当の時間がかかりそうです。
で、右の写真は丸ノ内線、四ツ谷駅付近で撮影。太陽の光を背に小さな女の子がヒョッコ、ヒョッコ、後ろ歩きしていました。自分の影が、後からついてくるのがとても面白いらしく、歌を歌ったり、何やら影に話しかけたり(笑)。あまりにかわいいので、いつの間にかシャッターを押していました。平和な日本の、冬の一コマ。気持ちが暖かくなりました。それではみなさま。素敵で楽しい一週間をお過ごしください!!春が来るまで、まだあと1、2か月、寒い日が続きそうです。ご自愛ください。
Posted on 1月 20th, 2014 by IDAKA
みなさんお元気ですか?さて14年度、診療報酬・薬価改定論議が、いよいよ総仕上げに入ります。今週から2月上旬までおそらく週二回のペースで中央社会保険医療協議会が開かれ、議論が加速化します。医薬品関係では、他の医療機関と比べて、あまりに大きく収益を延ばしている調剤薬局チェーンや、価格交渉をむやみに引き延ばしている医療機関の報酬減算(マイナス評価)などの論議が残っています。調剤チェーンは株式会社なので、利潤追求は当たり前とも言えるのですが、やはり舞台は公的社会保障の世界。他と比べて突出すれば調整が入るのです。しかし、「24時間調剤」をやっていれば減算対象から外れます。要するに「儲けてもいいけど、しっかり社会貢献して。利潤追求ばかりでなく、社会貢献意識を高めて」というメッセージです。もうひとつの未妥結減算(価格交渉を引き延ばしている医療機関の減算評価)は、「そんなものを導入したら、卸が高い価格で突っ張る。結果、泣くのは医療機関だけだ」という指摘があります。確かに一理あります。価格交渉は卸と医療機関の間でなされるもので、なかなか価格が決まらず長引くのは、必ずしも医療機関のせいばかりではないですからね。いっそ、卸にもなんらかのペナルティを科すとか。何か一工夫いるかも知れません。で、明日21日、講演します。ご興味があればどうぞ!!ってちょっと告知が遅すぎたでしょうか?笑(^_^;)
で、写真は表参道の結婚式場。30年来の親友が結婚しました。うーん。やっぱ結婚式はいい!!プラスのエネルギーが満ち満ちておりました(#^.^#)。終始にこやかで、とても幸せそうな新郎新婦。それを見てたら、心の底から祝福の気持ちがこみ上げてきました。「おめでとう!」。昼からのお酒の酔いも手伝ってか、なんかジーン、その後、ホロってきました。え、なに?何ですと?単なる歳だってぇ〜っ?あ、そうかも。。。って。ほっといてください!!では皆様、素敵な一週間をお過ごしください。風邪が流行っているようです。ご自愛くださいませ!!
Posted on 1月 14th, 2014 by IDAKA
ノバルティスの高血圧治療薬ディオバンの不正論文問題で、滔々、東京地検が動き出します。厚労省の調査でノバルティスが不正な論文と知って、この薬の販促資材を作成し、宣伝広告した可能性が強まったからです。事実なら虚偽・誇大広告を禁止した薬事法第66条に違反する疑いがあるため、厚労省が東京地検に刑事告発したのです。刑事告発というのは、法律違反の疑いがあって、それが懲役や罰金など社会的な刑罰に相当する内容の場合、地検に「捜査してください」と依頼する行為を言います。薬事法は、厚労省が所管する法律ですが、刑事罰相当の違反の捜査は自分たちの権限でできないので、地検にお願いすることになります。薬事法第66条違反で、刑事罰が科せられる場合、「2年以下の懲役若しくは200万円以下の罰金」となります。罰金は個人、法人いずれにも適用することができますが、懲役は個人のみ。事実上、法人は罰金刑です。ノバルティスは世界でもトップレベルの製薬企業です。厚労省もビビッて刑事告発には腰が引けていたみたいですが、結局、踏み切りましたね。ノバルティス日本法人の上層部は、昨年末辺りから日本のスイス大使館を足繁く訪問していたようですが、告発を阻止することはできなかったようです。
地検の捜査は当然、これまで厚労省や、関連検討会では明確にできなかった「何時だれが何の目的でデータは不正にいじったのか?」という点の解明に向かうでしょう。とはいえ、いかんせん論文のもとになったデータは10年も前の臨床研究です。関係者の記憶も色褪せており、当時の資料も地検でさえ、どこまで真相解明に迫れるか。そう考えると、個人に量刑を科すのは難しい。結局、法人の処分になる、その線が強いでしょう。地検の捜査で刑事罰がはっきりした段階で、厚労省が合わせて行政処分を発する可能性もあります。「行政処分」は、「製造販売業者の許可の取り消し」または「期間を定めてその業務の全部若しくは一部の停止」、要するに一定期間の業務停止です。
で、ディオバン問題。実は、研究者がノバルティスの株を保有していて、それで儲けようとしたとか、不正な研究で死亡者が出たという事実はありません。飽くまで「研究倫理に反した行為」が問題の核なのです。しかし、これがあたかも「人の道を逸脱した極悪な事件」のごとく、昨年来、厳しい報道のやり玉に上がりました。逆に言うと、法律違反の事実、その程度がはっきりせず、あくまで倫理違反の問題だったからこそ、そうなったとも言えます。なぜなら「倫理に時効はない」から。この問題が倫理違反だけであるうちは、いつまでもずっーと、やり玉に上がるわけです。しかし、今回、地検の捜査で、刑事罰が決まれば、罪の重みがはっきりします。だから、その後、報道は、きっと鎮静化するでしょう。
で、写真は都内、散策中に撮影。何の花?わからないのですが、春がもうこっちに向かって歩いて来ているようです。ではみなさま!素敵で充実した毎日をお送りください!!
Posted on 1月 6th, 2014 by IDAKA
みなさまあけましておめでとうございます!!2014年に突入しました。自民党が民主党から政権を奪還し、安倍政権が発足してから丸1年経ったことになります。で、今後の医薬品産業政策を予測する際、指標にすべきは、やはり昨年6月に公表された「経済成長戦略」になりましょう。忘れてはならないのは、この成長戦略が18年までの5年間を「緊急構造改革期間」と位置付けていることです。要するに、成長の邪魔になる古い慣習、産業体質などを徹底的に是正するということです。是正のターゲットは「過少投資」「過剰規制」「過当競争」。日本の医薬品産業は大丈夫でしょうか?欧米と比べて企業規模が小さく、それ故1社当たりの研究開発投資額も小さい日本は「過少投資」に当たらないか?国民皆保険制度の現物給付に守られ、特許が切れても長期収載品で十分儲かる日本は「過剰規制」に当たらないか?同じ領域に同じ作用機序の新薬がいくつも出てきてバトルを繰り広げる日本は「過当競争」に当たらないか?まあ、普通に考えれば、ど真ん中。ドンピシャッの大当たりでしょう。急激な変革を嫌う日本社会ですから、構造改革を進めるにしても、ジワジワとゆっくりでしょうけど。
で、14年度薬価制度改革。新薬創出加算は試行継続となったものの、次々回16年度改革では加算対象の見直しが議論の遡上に載ります。特許が切れた医薬品(長期収載品)の薬価引き下げルールも正式に決まりました。後発品も価格帯の集約化で、企業の淘汰が進むかもしれません。医薬品産業は、ずでに構造改革のターゲットになっている。そう考えてもいいのかも知れません。なんだかこういうと、厳しいことばかりのようですが、己(オノレ)はピンチはチャンス。本物と偽物がハッキリする世に中になってきた!!結構なことじゃないか!そう前向きにとらえるべきだと考えます。今週は、団体の賀詞交歓会や記者会見巡り、某企業様での講演もございます。地道に研鑽を重ね、よりよい取材、執筆をする所存です。どうかみなさま。14年度もよろしくお願い致します。
で、写真は初日の出。自宅ベランダで撮影。ギトギトと燃えたぎる黄金の光を見ていると、なんだか全身に力が漲ってきます。ではみなさま14年滑り出しの一週間です。素敵に楽しく、有意義にお過ごしください。
Posted on 12月 30th, 2013 by IDAKA
お元気ですか?残務整理やら、打ち上げやら、大掃除やら、お疲れ様です!!今年も残すところあと1日。完全にカウントダウンに入りましたあ〜!ここに来るまでに、あれもしなければ、これもしなければと画策していたんですが。。。ぜーん、ぜーん。終わっていなーい!!(^_^;)しかあーし、もうジタバタしてもしょうがない。開き直るかしかないですね。ハイ。飲み会だけは、しっかり予定通り皆勤賞を採りたいと思います。 笑 (*^_^*)
さて製薬業界の13年。決して平坦ではありませんでした。医療現場を変える大型新薬はますます出しにくくなっているし、国内では長期収載品への締め付けも強まるばかり。後発品企業も価格帯の集約化で、ブランド力が希薄化し、努力しない企業は市場での存在感を失っていくでしょう。世界最大の市場、米国も、新薬承認のジャッジを引き締めています。日本の製造業を巡っては、イノベーション、イノベーションと掛け声ばかりカッコいいのですが、実際はマイナーチャンジによる時間稼ぎか、人の裏をかく狡すっからいビジネスが幅を利かせているだけで、とくに現状を打破するようなものはありません。要するに煮詰まっているのです。月並みな落ちですが、「大胆な発想の切り替え」が必要な時代です。14年も、その必要性をもっと強く認識することになるでしょう。
写真は明治神宮で数日前に撮影。明日から新年3日間は、きっとここは人の海と化すのでしょう。ということで皆様、本年は大変、お世話になりました!!不束者ですが、どうかひとつ、来年も引き続き、ご指導、ご鞭撻の程、よろしくお願いいたします。よいお年をお迎えください!
Posted on 12月 24th, 2013 by IDAKA
お元気ですか?いよいよ2013年も残すところ数日。で、診療報酬改定の数値が先週決着しましたね。一体これはプラス改定なんでしょうか?マイナス改定なんでしょうか?今回は消費税増税に伴う上乗せ数値もあるので、例年に増してややこしい。各紙の報道によると、医師、薬剤師の技術料(本体)と、薬価材料価格を合わせたいわゆるネット(点数表全体)の数値は、消費税増税分の補填を入れると0.01%プラス、補填を除外すると1.26%マイナス。さらに、医師、歯科医師、薬剤師の技術料だけを見れば、消費税増税分の補填を除いても0.1%プラスということです。わっかりにくーい(>_<)。診療側(医療従事者)、支払い側(医療保険運営者)双方の顔が立つように、わざとプラスともマイナスとも言えるように設定した数値のように思われます。そこに入り組んだ説明を加えて国民を煙に捲く、政府、財務省、厚労省がいつもやる「目くらまし」戦法ですね。
しかし、理屈から言えば技術料はわずかにプラスなのに、医薬品の価格引き下げを入れると、全体がマイナスになるわけだから、医薬品が足を引っ張っているということになります。足を引っ張っているというか、医薬品だけが、大きく下がっているともいえますね。きついですね。製薬企業は、新薬をじゃんじゃん出していくしかないです。
今週は中医協の医療費改定論議、ディオバン問題検討会論議が山場を迎えます。さらに忘年会、仕事納めの打ち上げなどなど、きっとジェットコースターに乗っているような毎日になりそうです。振り落とされないようにしっかりやっていきます。こういう時こそ、日ごろの鍛錬の成果が出るというものです(^_^.)
で、写真は大詰めの中医協。そして大雄山 最乗寺(神奈川県南足利市)の一角にある風景。みなさまもさぞお忙しいことでしょう。くれぐれもお体に、お気をつけて。それでは素敵な一週間をお過ごしください!&メリークリスマース!