これでいいのか?「東芝の不正会計」と、ソックリの妥結率!!長期収載品20%時代へのカウントダウン!

みなさん!お元気ですか?先週末から、ちょっとだけ気温が下がったような。昨夕、都内某所を歩いていたら一瞬、ふわっと涼しい風が頬を撫でたので「おお!」と、思わず声を出して感動しました。ここ数か月、涼風は、エアコンや、扇風機など工業製品から取っていなかったので「やっぱ自然の風は違うねェ~」とかいいながら、がふがふ貪るように深呼吸したのでありました!

さて今年7月、政府が新たな後発品使用促進目標を出したのは承知の御通り。で、一般紙、専門誌がこれを取り上げ記事を掲載したり、特集を組んだりしているんですが、ほとんど全て、見出しがダサあ~い!!!ダサすぎます!どこもかしこも金太郎飴のように「GE80%時代」ってやっちゃってるんです。「それって、そのままやん?」って突っ込みたくなります。GE80%は政府が出した目標!!それを、そのまま見出しに使ってどうすんの?安易だねぇ~。せめて「長期収載(特許切れ)医薬品“ひん死の危機”~迫りくる20%時代~」とか、「長期収載医薬品20%時代、~もうピークの5分の1しか売れない~」とかくらいは、やってくれよ。政府の広報誌じゃないんだから。僭越ながら、そう思う今日この頃です。GE問題に関する己(オノレ)の見方は、医薬経済7月1日号を是非をご覧ください。

 IMG_1092[1]で、東芝の不正会計。四半期ごとの決算が近づくと、損失を隠すために、取引先に高値で部品を購入してもらって営業利益をかさ上げし、完成品で買い戻す時に、帳尻を合わせる。だから四半期ごとに見ると利益は一旦、高くなるが、完成品を買い戻す時に、急激に下がる。これを何度も繰り返してきた。この「押し込み」「借金」という行為が「不正」として、大問題になっています。【写真右=NHKクローズアップ現代の画面から

 

 

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何気なくテレビ見ていたら、「あれ、これ、なんか見たことある!」という図表が。。。。医療用医薬品の妥結率!薬価調査の対象となる改定前年の9月に、急激に上がり、その後下がる。そして決算を〆る3月に、また急激に上がる。東芝の不正会計の図表と、そっくりじゃないですか?【写真右】業界では「まあ、これは昔から、こんなもんだから」ってことになっていますが、果たして本当に、このままでいいんでしょうか?!^_^;

 

 

IMG_1089[1] で、写真右下は医薬経済社のみなさんにもらった旅行のお土産!今年は残念ながら行けなかったんですが、会社に行ったら、己の机に「お土産です」の附箋付きで、。。。うれしい(*^_^*)です!!では、みなさま。素敵な一週間をお過ごしください。

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製薬企業は「新薬」だけでいいのか?地域包括ケアはビジネスチャンス!骨太の方針32頁「公的サービスの産業化」を活かせ!

IMG_1085[1] 「子供のいない社会って、さびしいと思いませんか?」。厚労省のOBがグラス片手に、ポツリと、つぶやきました。

休みに区営の屋外プールに行ったら、年配者(かくいう己も、笑)が多く、子供が少ない。夏と言えば灼熱の太陽!プールと言えば真っ黒に日焼けして燥ぎ回る子供たち!そんな先入観がグラつく光景を目の当たりにして、1年前、新宿の高層ビルのレストランバーで、交わした少子化論議を思い起こしたのです。  

 少子高齢社会。支える現役世代が減り、支えられる高齢世代が増える。ご承知の通り社会保障制度にとっては危機的状況です。長期的視点で見れば、一過性なのか、ずっと続くのか。諸説ありますが、いずれにせよ制度を現状のまま維持するのは無理。負担と給付にメスを入れなければいけません。

製薬企業も曲がり角です。いま、各社、新薬の研究開発に努力しています。メディアもアナリストも「新薬が大事」「新薬を出せ」ってうるさいことこの上ない。しかし、技術ターゲットはバイオ、遺伝子。領域ターゲットは希少疾患、がん。おまけに世界各国財政難で、承認のハードルが上がっている。かつてのように、ポンポンと、簡単に新薬は出ない。晴れて出せても必ずしもビッグに稼げない。とはいえ、日本の製薬企業人口は約17万人。うち管理部門と営業部門が10万人だ。新薬が出なきゃ、間違いなく、ここにメスを入れなきゃいけなくなります。

最近、かねて親しくさせていただいている業界の方と熱い議論になりました。確かに製薬企業が最も重視すべきは「新薬開発」です。しかし、それだけでいいのだろうか?と。いま製薬企業は、人が疾患になって初めて“お助けマン”として登場するのですが、もっと前。健康づくり、体力づくり、予防領域にも、ビジネスのすそ野を広げていいのではないかと。その視点に立てば、国が進めている地域包括ケアは絶好のチャンスです。骨太の方針2015の32頁に「公的サービスの産業化」という項目があるのを、ご存知ですか?  

 そこには、地域包括ケアを支えるために「社会保障に関連する多様な公的保険外サービスの産業化」や「民間事業者による生活関連サービスの供給促進」が明記されています。製薬企業がスルーする手はないでしょう。これはビジネスチャンスです!!  

 で、写真はとある駅のホームから。ショーウインドウ、衣装替え中!!それではみなさん。暑い日が続きます。体調管理に気を付けて、穏やかで素敵な一週間をお過ごしください!!

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「新薬モドキはいらん!」「売れたら下げろ!」「MR活動を見直せ!」と、薬価算定組織が言いたい放題

IMG_1052 みなさん!元気ですかあ?夏真っ盛り!どうですか?この暑さ。とろけそうです(笑)

さて16年度薬価制度改革を前に先週7月22日(水)、厚労省の専門家集団、薬価算定組織が改革に関する意見を公表しました。ところが今回は、例年になく、かなり踏み込んだ内容になっています売り上げが大きくなったら、問答無用に薬価(医療保険から給付する価格)を下げろ!とか、後発品対策だけのために既存品の化学構造式をちょっとだけ修正した新薬は薬価を低くしろ!とか、MRによる過剰な影響・宣伝活動を改め、真に医療に貢献しろ!とか。。。。これまでの提案(意見)には見られないほど「先鋭化」した文章が目立ちます。薬価算定組織の役割は、現行ルールに基づいて適正に薬価を算定し、専門的な見地から問題点を指摘することにあると認識しておりますが、今回の意見は、文章の端々から、製薬業界に対するエモーショナルな苛立ちが垣間見えるようです。算定組織の本来の位置づけから逸脱しているようにも見えますが、製薬業界は、保険薬価という側面から見て「まだまだ緩い」と受け止められているのです。年末までの議論は、製薬業界にとって、かなり厳しい流れになりそうです。

もうひとつ。お知らせです。来る9月11日(金)、製薬企業向けのセミナーで講演とパネルディスカッションの座長を務めます。このところ製薬業界に対する世間の目は「儲けるために疾患を作っている」「効かない薬を作っている」「不都合なデータを隠している」など、ネガティブな見方ばかりです。そんな中、製薬企業は、国民、患者とどう向き合うべきか。私見を交えてお話します。また、パネルディスカションでは、各社の皆様と、新時代に向けた戦略的くすり相談室のあり方を探ります。主催は、製薬各社のくすり相談窓口業務サポートするIT企業テクマトリックス。セミナーテーマは「戦略的くすり相談室への道(仮称)」。

ナント!このセミナーへの参加は無料です!!

どしどしお申し込みください。

 で、写真は都内のとあるレストランで撮影。ずっと前から、食べたかったサラダ!!先日、ようやくTRY。いくつもの野菜とチキンを細かく切って、特性のドレシングで和えています。ヘルシー&ボリューム満点。サイコー!お腹いっぱいになります。では皆様、素敵な一週間をお過ごしください。

 

先発企業が自社品の価格を後発品並みに下げれば、オーソライズドジェネリックなんか要らない!!!

IMG_0998 おはようございます!トロけてしまいそうなしまいそうな熱さです。

さて先週、とある業界の大先輩が、特許が切れて後発品が参入する前に、先発品企業が自社製品の製造販売を子会社や提携企業に委ねるオーソライズド・ジェネリック(AG)戦略について「なんで必要なのか?まったく理解できないです」って話していました。国民に安価で品質がいい医薬品を提供するなら、わざわざ他社に製造販売を委ねなくても、自社製品を後発品並みに安くすればいい。そうすれば、後発品も、AGもいらない。そういう論理です。

確かに、その通りだな、と思いました。国民視点で考えれば、先発企業が、特許切れ間際の自社製品を、後から出て来る後発品並み、それ以下の価格で販売すればいいわけです。そういうの。やって欲しいですね。本当に。。。。もっとも、今は、先発企業が、いっくら安く売っても、後発品に一定シェアを明け渡さないと、薬価を下げる(Z2)ルールがありますから、やりたくてもできないかもしれません。先発企業が自社品を安く売ることを念頭に置けば、Z2ルールも考え物ですね。

で、写真は新宿西口ロータリー前にあるモニュメント「新宿の目」。彫刻家の宮下芳子さんが制作し、1969年に新宿スバルビルの壁面にはめ込まれたそうです。ぐるぐる動いて見えるんですよ!!もう40年以上、道行く人を見つめている訳です。すごい!それでは皆様、素敵な一週間をお過ごしください!

 

現厚労幹部は、最後の大仕事「総合戦略」に、どんな“産業底上げ策”を盛り込むか!!注目の夏が来る!

IMG_0995  15年度の国家予算を決める際の見取り図、いわゆる「骨太の方針15」が決まり、後発医薬品の目標が変わりました。当面、「17年央(6月)に70%以上」を目指すことになります。前の目標は「17年度末までに60%以上」ですから、タイムクロックは9か月前倒し。シェアも10ポイント引き上げられました。これに伴い診療報酬、調剤報酬、薬価制度に組み込まれた後発品使用促進関連のルールは見直し論議が進むでしょう。いまのルールは前の目標数値を基本に、後発品が参入してから「5年」で、シェアが「60%以上」となるように仕組まれていますが、今後は「5年未満」で「70%以上」になるように組み換えられる。具体的には、後発品を使えば使うほど報酬が伸びる急性期入院医療の包括払い(DPC)における後発品係数と調剤体制加算、後発品に道を譲らない長期収載品の引き下げなどがターゲットになります。【詳しくは医薬経済15年7月1日号12、13頁をご覧ください

新薬メーカーは長期品の引き下げで、きつい。後発品メーカーは生産設備増強で、きつい。このままじゃ、日本の製薬産業は、いいこと無しのきつい、きつい尽くめです。だからこそ、厚労省は「医薬品産業を全体として底上げするため」の「総合的な戦略」をこの夏までに作成することになっています。はてさてどんな内容になることやら。業界にとっては「反転攻勢」の力強い後ろ盾になるので、期待感は大きい。

国会の会期延長で、厚労幹部の人事異動も9月まで伸びました。

「総合的な戦略」は現布陣で最後の仕事になるでしょう。

 で、写真は渋谷の花屋さんで撮影。七夕。さて今年、織姫と彦星は無事、会えるでしょうか?なんて柄にもないこと言ったりして(笑)本格的な梅雨ですが、みなさま素敵な一週間をお過ごしください。

 

 

 

「医薬分業」と「薬剤師」だけ批判してても日本の医療は良くならない!!!むしろ歪にし、悪化させる!!

日本薬剤師会が6月28日開いた定時総会では「業界紙はいいから、もっと一般紙や一般国民に我々の職能を正しく理解してもらうよう努力すべきだ」という趣旨の発言がいくつも飛び出ました。

ここ数年、医療職種の中で、薬剤師ばかり叩かれている印象があります。細やかで鋭い報道もあるにはありますが、あきらかに飛躍し過ぎで「悪乗り」としか思えない報道も目立ちます。調剤チェーンが儲け過ぎていて、血の通わない事務的な、「こなし業務」を行っているなら、まず最初は、その調剤チェーンの経営体制、戦略の問題点を追求し、批判すべきなのに、どういうわけか、一足飛びに「医薬分業という制度が悪い」と、単純化してしまいます。一部のドラッグストアで、不正があれば、やはり、まずはそこの経営体制、戦略の問題点をあぶり出したうえで、再発防止策を提起するのがメディアの役割なのに「日本薬剤師会のせいだ」と丸投げして終わりにしてしまいます。そんな簡単で、単純で、お気楽な取材、執筆は、それこそ自らの職能放棄です。人は誰しも多少の承認欲求を抱えて生きていますが、「医薬分業と薬剤師会を叩いていれば何とかなる」という考えは明らかに歪んでいます。薬剤師会は医師会、歯科医師会と比べると資金力も政治力も弱く、執行部も温厚な人ばかり。記者にも、お友達みたいに気さくに接触してくれるから、かえって付け込まれている面があります。すべての問題を制度や組織に被せるだけの単純化報道は、物事の本質を隠してしまうので、かえって状況を悪くしかねません。

最近出てきた、いわゆる無資格調剤という問題も、どこからどこまでが調剤なのか、そもそも厚労省が判断を曖昧にしてきたという背景があります。今回もお偉い大新聞さんが「これは放っておけない大変な事件ですぞ!」と騒いで初めて「その通りでございます。とんでもなく非道で、許せない行為です!」と後出しジャンケンで、通知を出している。「またそれかよ」って感じです。個人的な意見を言えば、今回問題になった行為(軟膏剤を計量するとか、混ぜるとか)は本当に「薬剤師でなければやっちゃいかん!!」と目くじら立てるレベルの行為なのか。「薬剤師が忙しいなら、誰かに手伝ってもらって何が悪いの?」と思います。まして近年、薬局、薬剤師には「後発品を普及させろ」「薬局から出て在宅手伝え」「24時間対応しろ」「もっとOTC置け」「残薬無くせ」「気軽に健康相談にのれ」と雪だるま式に要求が増えてます。正直、こんなにできるの?って思います。知り合いの奥さんは、病院の事務職で、今回無資格調剤とされた行為について「え?そのくらいうちでもやっているよ」と言っていたそうです。(笑)

 薬歴未記載は確かに問題です。薬剤師会が会員調査をして未記載があった薬局を炙り出したので、今後、調剤報酬の返還請求を受けることになります。しかし、これで終わり?って思うんです。薬歴っていうのは薬局、薬剤師にとってのカルテです。そこで未記載があった。では本家本元の病院、診療所、歯科医院で、カルテ記載は徹底しているのでしょうか?そんな疑問が頭をもたげてきます。かつてカルテ開示をするかしないかが議論になった時、医師は強固に反対しました。その時、「どうも書いていない医師もいるらしい」という話を聞いたことがあったからです。この際、医師、歯科医師も実態を調べるべきではないでしょうか?

IMG_0994[1]とまれ薬剤師会だけ叩いても日本の医療、医療保険制度はよくならない。自分は承認欲求に支配されることなく、かつ視野狭窄に陥ることなしにしっかり取材、執筆していく所存です。ご指導、よろしくお願いいたします。

 で、写真は池袋西武の書店リブロの入口。7月20日で閉鎖するそうです。書店がどんどん消えていく。電脳社会で、確かに書籍もPC画面で買えるし、読める。しかし、沢山の本の森に囲まれてゆっくり歩きながら、アレコレ想像を巡らせながら本を選ぶ。書店と言う空間は、私にとってオアシスなのです。なのになのに。。。西武よ、お前もか(泣)。それではみなさん素敵な一週間をお過ごしください。

 

 

長期品叩きが強まれば強まるほどオーソライズドGE戦略が先鋭化する!!!

候補①  みなさん。こんにちは!お元気ですか?前回も触れましたが、後発品使用促進は今後の制度改革論議で、すべてを巻き込む「台風の目」になります。目標が80%以上となれば、新薬も、長期収載品も、調剤も無傷では済まない。とくに長期品は、特許切れ前のシェア100%が、5分の1に落ち込むのですから、苦しいです。子会社や、提携会社に、添加剤や製造方法、場合によっては、工場まで同じ製品を作らせるオーソライズドジェネリック(AG)戦略が、進んで行く可能性大です。AGは長期品叩きが強まれば強まる程、先鋭化する。長期品叩きが甘いうちは、どっちつかずの中途半端なものになる。そんな傾向があります。

候補 井高②さて先週18日、薬新主催、第2回製薬ビジネス活性化セミナーを開催、おかげさまで盛会裡に終えることができました。ご参加くださったみなさま、本当にありがとうございます。不肖、私が16年度薬価制度改革の行方、グローバル・ヘルスコンサルティング(GHC)の鳥海和輝氏が16年度診療報酬改定の行方について講演しました。思った通り鳥海氏の講演は改定の行方をズバリ言い当てるパンチのある内容でした。準備体操(笑)や、絶対に活字にできない裏話付きで、会場を沸かせてくれました!!!時期を見て3回目を企画いたします。その都度、パワーアップしていきますので、ご指導、ご協力よろしくお願いいたします。

ところで今回のセミナー。複数の同業メディアの方々から参加依頼がありましたが、全て、ご遠慮いただきました。みな、知らない仲ではないので、かなり心苦しかったのですが、このセミナーは、私と、ゲスト講師、そして、参加してくださる製薬業界の方々が直接向き合い、お互いの信頼関係をベースに、失言を恐れることなく、安心しきって、何の遠慮もなく、躊躇もなく、腹を割って、忌憚なき意見を交わし、製薬ビジネスの発展に資する「議論の場」にしたいと考えております。そういう理由で、同業の方々には、僭越ながら、ご遠慮いただきました。ただ、普段から付き合いの深い後輩ジャーナリストに限っては、ご希望があれば、別途、いつでもレクチャー、議論する時間を作りますので遠慮なく、お申し出ください。

候補パネル③

写真はセミナー風景。上から、鳥海氏、私、パネルディスカッションです。撮影は村上和巳君。交流会は、前回も来ていただいたギタリスト山口友生さん、そして、そのお仲間の松尾由堂さんが、超いかしたDuo演奏で会場に華やかな彩りを添えてくださいました!!!それではみなさま素敵な一週間をお過ごしください!

 

 

後発品シェア80%以上は製薬産業界に地殻変動をもたらす

IMG_0963みなさん、こんにちは!お元気ですか?

後発品の使用促進目標、財務省の言う「17年度末までに80%以上」になるか、厚労省が言う「20年度末までに80%以上」になるか。今月末にまとまる政府の「骨太の方針」で決着がつきます。しかし、時期はともかく「80%以上」ですから、日本の製薬産業界の構造に響く大きな転換点となるでしょう!

ということで、今週はスケジュール、ビッシリ。なんで、この辺で失礼します。

暑くてジメジメした日が続きます。皆さま、素敵な一週間をお過ごしください!

写真は近所の公園。のどかな風景。

 

 

米国業界トップのフレージャー氏、「日本の事業環境を整備しないなら、投資は中国に回す」と発言!!!

みなさん、こんにちは!!!お元気ですか?何か、平日、休日関係なく、のべつ幕なし、仕事しているような気がする私です。

で、先週3日、米国研究製薬工業協会(PhRMA)のケネス・C・フレージャー会長(MSD会長兼最高経営責任者)が来日し、記者会見しました。言うまでもなくフレージャー氏は、米国医薬品業界の大物ですが、この手の記者会見は、期待を抱いて参加しても、通り一辺倒のことを話して終わり。質問しても「それは、大変、すばらしい質問ですね!」とか言いながら、回答は、適当にはぐらかされる。概ね、スカに終わることが多い。

会見打ち切り直前、私が質問したのは日本の製薬業界人口のこと。フレージャー会長によると、いま日本で外資系企業は4万人、日本企業は12万5000人を雇用しています。「これからも、この雇用人口は維持できますか?」と問うと、「まさに今回来日した理由がそれだ。環境整備をしてくれれば、もっと雇用できるが、そうでなければ中国など、他のアジア地域に投資を回すことになる」と若干、脅しめいた回答をくれました。

IMG_0942もっと具体的に「日本ではまだ人員を増やす必要がある」あるいは「このままでは維持できない」とか、明確な回答が欲しかったのですが、案の定、模範回答でした。また、世界初の新薬を日本で開発する時に審査を優先的に進める「先駆け審査指定制度」に「関心がある」と語っていましたが、逆に、この制度を利用することは、海外での承認を後回しにすることになります。その辺をどう思っているのか。是非、聞きたかったのですが、時間切れとなりました。

というか最近の記者会見。質問したいのか、自分の意見を言いたいのか、よくわからない人が多くて、すごい時間がかかります。どうも前振りが長くて。。。前振りとか、自分の意見はいいから、ビシッと簡潔に、質問の核心を投げかけて欲しいです。

 

写真、上はフレージャー会長、下は購入したばかりの自転車。迷っていましたが、ついに買いました。五段変速 ♪いい感じで、乗り回しています。生活範囲が広がって、気持ちに潤いができました!!!

で、いよいよ今週は中央社会保険医療協議会の薬価専門部会が開かれます。秋に向けたどうなるか?全容を見通すセミナーを開きます。

詳しくは右をクリック⇒新薬創出加算は「誤解」で虫の息だ

 

 

 

 

 

先発品2割、後発品8割の市場で、いかに実りあるビジネスを展開するか?

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みなさん。お元気ですか?夏のような暑さが続きまが、いかがお過ごしでしょうか?

さて先週5月26日火曜日は、先発メーカーの団体である日本製薬工業協会、後発品メーカーの団体である日本ジェネリック製薬協会、受託製造業の団体である日本CMO協会のメディア向けの催しが重なりました。こういうことはめったにないことです。

各団体、それぞれ懇親会までセットしていただいて、どれも全て行きたかったのですが、時間がほぼバッティングし、場所も離れていたので、一つに絞らざるをえませんでした(^_^;)。身を引き裂かれるような思い、とはこのことです。

政府の後発品使用促進策で、ともすると先発品と後発品の対立が先鋭化しかねないこうこの頃ですから、「もしかして製薬協と、ジェネ協は、わざと、同日開催にしたんじゃないの?」なんて軽口を叩いていましたが、本当だったらちょっと怖いですよ。「あなたは先発品、後発品どっちの味方なの?」って、踏み絵を敷かれているようで。。。。(笑)もちろん、同日になってしまったのは、単なる偶然だったようですけどね。

ただ、ちょうど同じ日に、厚労省が後発品使用割合を「20年末までに80%以上にする」という新たな目標を打ち出しました。こうなると、もう先発と後発品は、対立しているだけじゃやっていけません 先発品2割、後発品8割の市場構成の中で、いかに実りあるビジネスを展開していくか?次のセミナーでありとあらゆる可能性をお示しします。

先発品と後発品は対立しててもしょうがない!

で、写真は文京区本郷で撮影。樹齢600年以上と言われる楠です。神々しいお姿。このお方、室町時代から人の暮らしを見ているんですよ。人を包み込み様な空気をまとっています。すごいです。それでは、みなさま。素敵な一週間をお過ごしください。

 

 
 
 
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