Posted on 9月 12th, 2016 by IDAKA
自宅に居ながらPC画面上で医師の診察を受け、あとから、必要な薬を玄関で受け取る。そんな時代がいつかやってくる。
医師と患者をPCや、携帯電話など情報通信機器でつないで診療、処方する、いわゆる遠隔診療はかつてへき地や離島でしか認められていませんでした。しかし、昨年8月、厚労省の通知が出て、条件付きで都心部でも認められるようになりました。今年に入ってベンチャー企業が続々と専門のサイトを立ち上げ、サービス提供に踏み切っています。ちょっとした健康上の悩みは遠隔診療で医師に相談すればいい。イチイチ病院に足を運ぶ必要はなくなります。そうすれば、医療機関の混雑も緩和できるし、おそらく医療費抑制にもつながるでしょう。いや、いやかえってアクセスが増えて、医療費はあがるかもしれませんね。どうでしょうか?
ただ、前述したように実施には条件があります。 「初めから終わりまで遠隔診療ではダメ。どこかで必ず医師と患者が直接向き合う対面診療を組み込まなければならない」(厚労省)。 厚労、総務両省政務官の共同懇談会も昨年11月、「初診は原則、直接の対面診療によるべき」と言っています。
要するにちょっとした不調でも、初めて医師に相談する時は、医療機関に足を運べってことです。現在、複数社が提供しているサービスの受け付けは2回目(再診)以降からです。でも、本当は初診が大事なんですよね。「ちょっと調子悪いけど、忙しいし、医療機関に行けば待つだろうから、まあいいや」って、放っておくケースが多いでしょう?初診の遠隔診療に、医師会は消極的だと聞いていますが、認めた方が患者を沢山ゲットできるかもしれないのに。。。。
もっとも、遠隔診療を実施して、医療機関が得られる診療報酬は、電話で検査結果などを確認する場合を想定した電話再診料(72点)と、処方料だけ。対面診療の半分以下になってしまいます。ITベンチャーが乗り気でも、医療機関は二の足を踏んでいるようです。診療報酬を付けて、初診を認めないと「解禁」とは言えません。もう解禁していいんじゃないでしょうか?
あ、それと最近、気づいたのですが、
これ大事ですよ!僭越ながら、飽くまで私の基準で。。。
で、写真は近くの土手で。先週よりも遠く高くなった空。衝動的に少しだけ走って見ました。汗だく(^_^;)残暑は依然として厳しかったです。それではみなさん。素敵な一週間をお過ごしください。
Posted on 9月 5th, 2016 by IDAKA
みなさん、お元気ですか?ここから数週間は、季節が夏から秋に変わる境目です。まだまだ日差しは強く、出遅れたセミの声もかすかに聞くこともできますが、時折、ふっと涼しげな風が頬を撫でていきます。
さて、いわゆる「高額薬剤」を巡る薬価問題。議論を聞いていると、あらためて「ああ、やはり医療保険の財源論議は、国民不在なんだなあ。医師会、製薬業界、財務・厚労省の駆け引きでしかないんだなあ」と感じます。
非小細胞肺がんの適応を得て急激に市場が拡大したオプジーボの薬価を下げるか、下げないか。議論になっています。しかし、日本医師会幹部は「もし下げるなら、下げた分、診療報酬(医療行為に対する報酬)に回せ」と主張、一方、日本製薬団体連合会会長は「いやいや企業の研究開発支援に回すべきでしょ」と話しています。厚労省も、事務作業が増えることや、今後の手続きが複雑になることを嫌ってか、消極的です。
薬価は、医療保険から支払う医薬品の価格です。で、医療保険財源は、医師とか、製薬業界人とか、財務省とか、厚労省とか関係ない。それぞれの所属組織を超えた「国民」のものです。薬価が不適切に高いなら下げるのは当然のこと。薬価が下がれば、医療機関窓口での我々の負担は軽くなります。そして、究極には、医療保険財政も、改善されるはずです。薬価を下げても、その分、医師の診療報酬や、製薬企業の研究開発費に回せば、行って帰ってこいで、国民の経済メリットは差し引きゼロです。
医師の診療報酬は、別途しっかり論議すればいい。製薬企業の研究開発支援もそうです。不適切な薬価を是正することのどこが悪いのでしょうか?浮いた財源を、自分たちの集団だけに誘導しようとするなんて。。。。医師会幹部、日薬連会長の、組織エゴでしかない。
写真は仕事で移動中の都内で。。新宿の和菓子屋さんが毎夏に出している涼しげな氷。その後、さらに移動し、地下鉄の階段を上ると、秋の気配を感じさせる空が見えました。それでは、みなさん。素敵な一週間をお過ごしください!!
Posted on 8月 29th, 2016 by IDAKA
みなさん、お元気ですか?どうも台風大先生は、日本列島がお好きなようで、今年の夏の終わりはお帰りになったかと思ったら、すぐにまたご訪問されますので、せわしなくてしょうがない。公共交通機関での移動は混乱しますが、晴耕雨読という言葉もあります。室内で、静かに仕事をするのもまた由、と、私は開き直って引きこもりを決め込むつもりです。(笑)
で、免疫系に働きかけて、がんをやっつける、いわゆる免疫療法の研究が日々刻々と進展しています。最近脚光を浴びているのが「光免疫療法」。がんと闘う「免疫」を邪魔している悪い細胞だけに、近赤外線を照射して、悪い細胞を退治し、免疫を元気にさせて、がんと闘う力を強めるのです。動物実験では、かなりいい成績が出ており、副作用も少ない。今年4月、米国FDAがヒトでの臨床試験の実施を認めています。まだ臨床試験段階ですから、あまり煽ってはいけませんが、かりに試験に成功して、医療現場で使われるようになれば「手術」「放射線療法」「化学療法」に次ぐ、第4の柱になる可能性もあります。
この研究は米国国立がん研究所(NCI)/米国国立衛生研究所(NIH)の成果ですが、主任研究者は京都大学出身の小林久隆氏という日本人です。日本政府は12年に「世界で活躍し、『日本』を発信する日本人」として小林氏を表彰していますが、そんなことを言っている場合じゃないですね。実のところは「日本には受け入れてくれそうな土壌がないから、米国に身を移して『世界』で活躍している」わけですから。。。。イノベーターが日本で、なぜ生まれないのか?何が問題なのか?政府や企業だけが悪いわけじゃないでしょう。私たちは、明鏡止水にしっかり考えみる必要があります。
で、写真は高円寺の阿波踊り大会。そぼ降る雨の中、全国各地から集まったチームがいなせな踊りっぷりを披露してくれました!!!では、皆様、素敵な一週間をお過ごしください。
【お知らせ】第3回製薬ビジネス活性化セミナーで講師をしていただいた吉田雄三氏が8月1日付で三菱自動車の広報部長にご就任されました!!【三菱自動車のリリース】製薬業界同様、自動車業界も変化の波にさらされています。今後ますますのご活躍を期待いたします!!
Posted on 8月 22nd, 2016 by IDAKA
みなさんお元気ですか?台風の直撃で幕を開けた新しい1週間!!お盆休みは満喫されましたか?
さて、薬価が高い免疫チェックポイント阻害薬オプジーボが適応症をどんどん拡大、「このままでは財政がもたない」という指摘がきっかけで始まった、いわゆる「高額薬剤への対応」論議。この間、取材で沢山の方々のご意見を拝聴してきました。その感触では、オプジーボの薬価は、何らかの手法で、修正される可能性が高いです。でも、これから出て来る高額薬剤はどうでしょうか?総じて製薬業界関係者は「薬価引き下げはやめて」という意見、それ以外は「新たなルールを作って引き締めざるを得ない」という意見で真っ向から対立しています。
安倍政権は12年末に発足した当時、社会政策の「3本の矢」のひとつとして「成長戦略」を掲げました。ところが昨年9月に、出し直した「新3本の矢」に「成長戦略」という言葉はありません。新たに「安心につながる社会保障」を掲げています。安倍さんも、資本主義社会の成熟、少子高齢化などで、経済成長が行き詰まり、というか、限界に近づいていることを、認めざるを得なくなったのではないでしょうか?
「かつてのような経済成長は見込めない。むしろ低成長の中で、いかに社会の質を高めいくかが大事だ」という「脱・成長神話」を主張する経済学者、専門家の書籍が、このところ飛ぶように売れているそうです。例えば榊原英資氏、水野和夫氏などの著書です。
「政府が余計なことをしなくても、市場に任せておけば経済は成長する」という、いわゆる新自由主義の急先鋒だった、中谷巌氏が2009年に出した「資本主義はなぜ自壊したのか」という著書で「こんなに格差が広がるとは思っていなかった。配慮が足りなかった」と、自ら誤りを認め、この本を「懺悔の書」と語っていました。広井良典氏や、橘木俊詔氏も、比較的早くから「経済成長に変わる新たな目標が必要だ」と訴えていました。少し前にブームになったトマ・ピケティ氏も「社会が成熟すればするほど経済成長は鈍化するから労働者の賃金は増えない。反面、お金持ちは投資などで益々資産を増やす。放置しておくと格差は広がる一方だ」と指摘していました。
高額薬剤に関する議論は、単純に言えば、「ケチケチすんな」(業界)、「いや、ない袖は振れない」(財政当局)の押し問答です。診療報酬とか、薬価の論議はいつもこの構図。これが過去何十年も続いている。しかし、もうそろそろ、おしまいにしないといけません。高額薬剤問題は、新薬の値付け、既存薬の改定ルールの変更だけでなく、薬剤の保険給付は今後、いかにあるべきか?社会保障制度の中で、薬物治療はいかにあるべきか?社会保障の財政基盤はこのままでいいのか?等々、幅広い見識と視野を持って進めるべきです。ただ単純に、「もっと金くれ!」「いやだね!」のパワーゲームは限界です。
社会保障費、医療費を専門家と、大人たちだけで議論する時代は早晩、終わります。低次元の世代間対立、極端に先鋭化した政治論争が起こる前に、エゴやインチキを排した、しっかりした議論の土壌を作らねばなりません。
写真はセミ君。雨の中を道のど真ん中を歩いていたので、安全地帯に移動して差し上げました!!8月後半の風景。素敵な一週間をお過ごしください。
Posted on 8月 8th, 2016 by IDAKA
みなさん、お元気ですか?日本全国あちらこちらで、夏祭りが開かれる季節になりました。花火に、太鼓に、屋台に、金魚すくい。。。そしてチラホラ男女の粋な浴衣姿も。。一瞬ですが、懐かしい昭和の香を感じることができます。
さて、先週、塩野義製薬が共和薬品に長期収載品(特許が切れた先発品)21製品を移管する(12月1日付)との発表がありました。これにより塩野義の長期収載品比率は5%弱縮小。現在の21.2%から、16、17%程度になる見通しです。ただし、同社の強みである感染症、ステロイド関連製品は、特許が切れても販売を続ける方針で、全ての長期収載品を移管するわけではありません。純粋に、重点領域から外れた製品を切り離すわけです。共和へのMRの移管もしないようです。今年4月、武田薬品がほとんどの長期収載品をテバとの合弁会社に移管、エーザイが消化器領域事業を味の素との合弁社に移管しました。そして今回、塩野義と続きます。
日本では国内企業同士のダイナミックな再編統合はありませんが、こうして事業や製品を売ったり買ったりしているうちに、10年後には名前こそ同じでも規模や中身が、今とは全く違う会社に変貌を遂げているのかもしれませんね。ある種、日本企業らしいチェンジ手法です。
この先の展開が非常に興味深いです。
で、写真は近所の公営プール(外観)。設備も相当古く、なんとか運営しているって感じですが、それがまた何とも風情があっていいんですね。駅からちょっと遠いので、そんなに混まないし、周りも静か。もはや都内の「秘境」とも言える所です。(笑)もう、こんなプールは少なくなりました。がんばって運営していってほしいです。それではみなさん、素敵な一週間をお過ごしください。来週15日の更新はお休みさせていただきます。
Posted on 8月 1st, 2016 by IDAKA
みなさん、お元気ですか?東京にも梅雨明け宣言が出たようですね。しかし、梅雨というほど雨、降りましたかね?なんだかあっけない気がいたします。
さて、中央社会保険医療協議会で始まった「高額薬剤への対応」論議。小野薬品のオプジーボがターゲットになっていますが、すぐに薬価を修正すべきという意見は、急激に弱まっているように思います。
もともと日本医師会の委員が議論を持ちかけたのですが、先週、「もし薬価を修正して、下げるなら、浮いた財源を診療報酬に回せ」と強調し出したので、簡単に結論を出すのが難しくなりました。一方、厚労省は高額薬剤について公的な「最適使用推進ガイドラン(GL)」を作成することを提案しています。どんな医薬品も最適に使用すべきなのは、当然なのですが、GLを公的に作成することで、高額薬剤はより厳格にチェックする考えです。
で、結局、オプジーボの薬価はどうするの?
「薬価下げたら、診療報酬に回せ」という医師会の発言は、逆に見れば、「診療報酬に回さないなら、高いままでいい」と言っているように見えます。また、厚労省の公的な使用GLは、飽くまで安全対策であって、薬価問題とは別モノです。しかし、それを敢えて、中医協に提示したのです。「GLを作って、適正に使うから、18年4月の通常改定時まで、薬価修正は待ってください」と言っているようにも見えます。
オプチーボは、もともとメラノーマしか使えなかった。患者が少ないからという理由で高い薬価がついた。しかし、その後、肺がんの適用を得て、急速に売り上げを伸ばしています。高い薬価を付けた時と、前提条件が変わっているのです。現行ルールでは、薬価修正のは次の改定時(18年4月)なのですが、すでに売り上げは1000億円を超えているのです。後1年半以上も、高い薬価のまま急激に伸びる売り上げを医療保険で補てんしていいのでしょうか?
もちろん、オプジーボは素晴らしい薬です。とはいえ苦しむ患者、医療保険財政を支える国民の立場からすれば、薬価は早急に修正すべきでしょう。
で、写真は新宿東口の八百屋さん。パイナップルの串刺しが海外からの旅行者に大盛況。人だかりができていました。珍しいのでしょうか?(笑)では皆様!素敵な一週間をお過ごしください。
Posted on 7月 25th, 2016 by IDAKA
みなさんお元気ですか?日差しは弱まるどころか、日に日に強まっています。夏の暑さを満喫していますか?
さて、高額薬剤と医療保険の話。このブログでも何度か取り上げてきましたが、いよいよ中央社会保険医療協議会で、本格的に議論することになりました。新薬の研究開発が、低分子から高分子に移行、低分子でさえなかなか新薬ができないから、費用は嵩むばかり。で、奏効率の高い新薬を出すと、今度は「医療保険制度の維持」という名の下で、叩かれる。メーカーからすれば、やりきれないですね。一方、医療保険は、高齢者が増え、現役世代が減っていくから、お金は出ていくばかり。「無い袖は振れない」と。こういう状況なわけです。医薬品の価格を下げないとしたら、打開策は、使用者制限か、医療保険の保険料、自己負担を上げるしかない。我々、国民は、何を選択するか?瀬戸際に立たされているのです。
ただ、ひとつ気になるのは、メーカー各社の研究開発が「がん」領域に集中していることです。がんになれば、患者、家族は藁をもすがる気持ちになりますから、多少高くても新薬を望むのが当然でしょう。しかし、現時点で、薬だけでがんが完治した例はほとんどない。高くても売れるから、医薬品マーケットは大きく、メーカーにとって魅力的でしょうが、今出ている新薬の成果はどうなんだ?
確かに症状を改善し、延命率も伸ばしているが、すっかり社会復させることができたか?そう考えると、必ずしも絶賛できるような状況でない。がん領域で、研究開発を積み重ねていけば、次世代につながる新たな発見も多いので、大事は大事なのですが、こうも各社が「がん」「がん」「がん」「がん」言って、猫も杓子もガンガン研究(すみません、(^_^;)笑)し始めると、「果たして、こんなんでいいのか?」って疑問が頭をもたげてきます。
当然ですが、人を困らす疾患は「がん」ばかりじゃないはずです。
今後、医療保険政策は、「治療」のみならず、「健康管理」「疾患予防」「生活の質的向上」「終末期対応」が一層、重要になり、こちらの方にも、多くの財源を投じなければならない状況です。そうした中での新薬開発。よりわかりやすく説得力のある成果が求められます。
写真は都内某所にて。真ん中あたりに、ライトブルーに黒い縁取りのきれいな羽を持つ蝶がいます。見えますか?穏やかな夏の日の断片。それではみなさん。素敵な一週間をお過ごしください。ごきげんよう。
Posted on 7月 11th, 2016 by IDAKA
みなさんこんにちは!!!梅雨宣言は一体どこへ行ってしまったのでしょうか?うだるような暑さが続きます。お元気ですか?
さて参院選。改選121議席中。自公与党で70 議席を獲得し、与党の圧勝でした。「一強多弱」(一強他弱)の現状はこれまで通りということです。まともな議論が極めて難しい状況ですね。
民進党は野党としての斬新さ、迫力、説得力、求心力を完全に失ってしまいました。改めて民進党の顔ぶれを観ても、なんかやってくれそうな感じがしない(^_^;)。失地回復は簡単ではないでしょうね。本当は、健全なる野党勢力が育たないとまずいのですが。。。。
これから憲法改選論議が始まります。改憲するかしないか。するなら、どこをどう変えるか。我々国民はしっかり向き合わねばなりません。野党勢力が、弱体化した今、ボヤボヤしていると、自民党だけの考えで、突っ走ってしまいかねません。 写真は先週8日(金)に開催した
沢山の皆様にご参加いただきました。会場の皆様の協力を得て、講師お2人とのインタラクティブなやり取りもさせていただき、盛会裡に終えることができました。皆様、本当にありがとうございます!!!今後も「小さいけれどもピカリと光る」企画を放っていく所存です。引き続き、ご指導、ご支援、よろしくお願いいたします。それではみなさま。素敵な一週間をお過ごしください。
Posted on 7月 4th, 2016 by IDAKA
みなさん、お元気ですか?暑い日が続きます。少し外を歩くだけで、ゆでだこ状態です(笑)
さて、先日は国際展示場に医薬品製造受託ビジネスのイベントにいってきました。いやあ、相変わらず出展メーカーがスラリと並んで、大盛況でした。しかし、製造受託メーカーの皆さんの話を聞くと、「左団扇どころか。収益率は、むしろ下がっている」とのこと。受託件数は増えても、競争に勝つには価格を下げざるを得ないって状況のようです。ひとしきり外注が出きったら、その後は、さらに厳しいコスト競争に突入。受託メーカーもいつか、再編統合の時代が来るかもしれませんね。
写真は根津の不忍通りで。夜中。壁にせっせと絵を描くお仕事している方がいました。がんばれーっ!さて、薬新主催のセミナー。いよいよ今週末です!奮ってご参加ください!
Posted on 6月 27th, 2016 by IDAKA
みなさん!お元気ですか?夏のような暑さが続く、今日この頃。いかがお過ごしですか? さて、先週末に英国が国民投票でEU離脱を決めて以来、日本もこの話題で持ちきりです。医薬品業界では、EU域内の医薬品審査承認を担っている欧州医薬品庁(EMA)がロンドンにあるので「どこに移すの?」「ドイツか?」なんて声が飛び交っています。職員数は700人近くだそうですが、ほとんど海外からの派遣職員で、イギリスの職員は100に満たないといいます。ですからEMAが別に他国に移転しても、物理的には海外派遣職員が、そこに移転すればいいだけの話なんです。ただ、EU離脱で、英国市場への各社のビジネス戦略は優先順位が下がるかもしれませんね。 まあ、でも実は現時点で、あんまり深読みしてもしょうがない気がします。というのは、完全に離脱手続きが終了するまで、少なくともあと数年かかると見込まれているからです。その数年間、英国のメリット、デメリットがくっきりと浮き彫りになってくるでしょう。そうすると英国内で「やっぱり離脱すんのは損だ」なんて声が強まることも容易に想像できるからです。 ということでみなさん、冷静に情勢を見極めましょう。今週も素晴らしい一週間をお過ごしください。写真は都内某所のカフェで。久しぶりにソーダを飲みました(^O^)