後発品使用の次なる目標は「都道府県の別なく全国津々浦々80%達成」

みなさん、お元気ですか?

 薄曇りの月曜日。涼しくて過ごしやすいですね。

 

 さて長らく政府が掲げてきた後発医薬品の使用目標。「20年9月までに数量シェア80%達成を目指す」がひとまず終了しました。達成できているかどうかは、現在実施中の薬価調査の結果が出てみないとわからないですが、いろんな人の話を聞くと、ギリギリ足りないのではないかという意見が多いです。

 

 前回(昨年9月)の薬価調査で76.7%だったので、残すところあと3.3ポイントなのですが、どうでしょうか?薬価調査結果は例年、速報値が12月上旬、確定値が翌年3月なので、その結果を待つばかりです。

 ただ、その後、目標を「85%」、「90%」にかさ上げすることはおそらくないでしょう。諸外国を見ても80%以上いっている国はわずか。また、先発品はこれまで蓄積した安全性情報を持っているし、何らかの事情で後発品の安定供給に支障が起きた場合、バックアップに回ってもらう必要もあり、まったくなくなってしまったら困りますからね。それに、ひとえに80%といっても都道府県別でみると、バラバラ。まだ70%に行っていないところもある。

 

 おそらく次なる目標は「都道府県の別なく、押しなべて80%以上にする」という程度で落ち着くのではないでしょうか?

 そんな中、後発品ビジネスが急速に変化しています。これはもう完全に「業界再編」に入ったと断言していい!!!各社のチャレンジングな取り組みを記事にまとめました。医薬経済10年1日号。是非ともご一読ください。

◆後発品ビジネスは「業界再編」に突入

 ~「ポスト80%時代」のサバイバル戦略~

  写真は散歩中に出会った鮮やかな薔薇。それでは皆様、素敵な一週間をお過ごしください!

 

 

 

 

人は電子化の徹底でホントに「幸せ」になれるのか?

 みなさん、お元気ですか?4連休を挟んで2週間ぶりのご挨拶、更新となりました。

 新型コロナ禍で、人と人との交流がすっかり薄まってしまいました。

 政府は契約時におけるハンコ、書類、さらに対面の廃止を提案しています。

 確かに便利になりますね。しかし、その先に何があるかです。別に反対しているわけじゃないんですが、「業務の効率化」ってのは基本、「業務のスピードアップ」、そして結果、「業務量のアップ」につながる。それが人々の幸せにつながればいいんですが、どうなるだろう。一抹の不安を抱きます。

 人って結構、面倒くさくて、一見無駄のように思える行為をする中で、考えや気持ちを整理したり、思考転換をしたりしていたように思います。通勤なども、いわば「家庭人」から「会社人」になる「変身」過程だったように思うのです。それを軒並み短縮するんですから、当然、人の心の中は、かえって忙しくなるでしょう。

 リモート化は私のような仕事にもかなり煽りが来ています。製薬企業MRと同じで相手の方と直接お会いしていただけないことがままあります。とくに初対面の方だと、メールでのやり取りだけで、一度もお会いすることなくそのままフェードアウトなんてケースもあります。

 かつて記者は「足でかせげ」って言われたもんですが、いまは何でしょうか?「キーボードでかせげ」でしょうかね?なんだか胎落ちしません(笑)

 先日、年若い20代の若者と飲んで、おっさん(わしです)、こんなことを話しました。

 「いまリモート化が最先端で、直接対面や移動は必要ないように言われているけど、そのうち揺り戻しが来る。リモート化が隅々まで行き渡れば、今度は直接対面、移動がリモート化より贅沢な行為に格上げされる」。おっさんのささやかなる抵抗なのです(苦笑)。

 すると、その若者は目を輝かせて、「あ、いいですねえ~。そうなると楽しいですね。みんなでワイワイガヤガヤ!80年代、90年代がうらやましいですよ!」と言うではないですかあ~。私の予測も、まんざらでもないかもしれませんよお(笑)。

 写真は休日に訪れた喫茶店で。。。それではみなさん、秋晴れの月曜日。素敵な一週間をお過ごしください!

 

 

菅義偉新総理は製薬産業に決して甘くない!

  みなさん、お元気ですか? 

  自民党の新総裁に菅 義偉氏の就任が決定。16日の臨時国会で、総理大臣に指名される予定です。任期は安倍前総理の残りを引き継ぐので、来年21年9月末までの約1年ですが、どうなることやら。「単なるリリーフ」との見方もありますが、今後の政権運営次第では、意外に21年10月後も続投する可能性もありましょう。

 菅氏は、「引き締め」「守備」が得意なので、国民がこれ以上の変化を嫌う、いまのような時期は、支持を得るかもしれません。

 菅氏は安倍政権時代に「日本の製薬企業は小粒で、数が多い。これでは世界の研究開発競争に勝てない」と、暗に再編を促す発言を放ったことがあります。

総理になったらどうでしょうか?厳しいかどうかはともかく、甘くないことだけは確かです。

 写真はとある丘から見た午後の海。それではみなさま、素敵な一週間をお過ごしください。

 

菅義偉新総理で基本アベノミクスを踏襲

 

 みなさん、お元気ですか?台風の影響で、東京も薄曇り。いくらか過ごしやすいですね。

さて自民党総裁選、どうやら菅義偉官房長官でほぼ決定のようです。

 新型コロナ感染症対策に追われる中、自民党幹部の大半は「いまは大事なのは政策の安定運営」との意見です。

 日本経済はガタガタで、各企業、個人はなんかとか打開策を見出そうと、悪銭苦闘していますが、政権運営はほぼ「アベノミクス」を踏襲することになりそうです。

菅官房長官。苦労人で、安倍晋三総理をがっちり守ってきました。その是非はともかく

「鉄壁」で、それはそれはお見事でした。

しかし、総理になったらどうなんでしょうか?

どうも官房長官のイメージが強く、「引き締め」感しかない。

なんとか明日を切り開き、早くスカッさせて欲しいものです。

 

※医薬経済9月1日号。是非、お読みください。

 

◆抗菌薬が「国家安全保障」で急浮上~「失った発酵技術を取り戻せ」との声も◆

 

 

 

 

 

安倍政権、最後の置き土産「薬価の毎年改定」

  みなさん、お元気ですか?

 安倍晋三内閣総理大臣が辞任を表明しました。

12年末から7年半、経済再建、景気回復に向けアベノミクスを掲げて政権運営を進めてきました。

その成果はどうか。議論百出ですが、新型コロナ禍でいいも悪いもすべて吹っ飛び、日本は焼け野原状態になった感じです。

 医薬品関連施策では17年末に、政府の方針として薬価の「毎年改定」を決定。

その第1回目が21年4月に予定されていました。

「新型コロナ禍で購入価格を正確に把握できない」との声が出て、

一時、調査見送りの可能性がありましたが、結局、調査は実施することに決定。

まあ、調査を実施すれば、薬価改定しないという可能性は極めて低い。

予定通り21年4月に「毎年改定」の第1回目を実施するでしょう。

オリンピックをはじめ様々なことが先送り、あるいは中止される中、「毎年改定」は実行されるのです。

安倍政権の最後の置き土産になったとも言えます。

それではみなさん、暑い夏、コロナ感染はまだ続きそうです。なんとか工夫して乗り切りましょう!!!

素敵な1週間をお過ごしください!

 

 

安倍総理はゆっくり静養すべき

 

 みなさんお元気ですか?暑い日が続きます。

 さて安倍晋三総理。体調がよくないようです。

 第2次政権発足後、在日期間はきょう24日で2799日。歴代最長となりましたが、そんなことはどうでもよい。これまでの安倍氏の政策、性格、思想などの是非、好き嫌いは別にして、まずはゆっくり体を休めてほしい。

 この人間社会。何人も身体あって営みです。一国の総理が休めば、諸処影響は出るでしょうが、休むべきだし、休ませるべきです。それが「文化国家」というものでしょう。

 写真は都内某所で。猛暑の中、セミが大音量で鳴いていました。それでは皆様、素敵な1週間をお過ごしください。

 

新型コロナでどうなる財政政策

みなさん、お元気ですか?

新型コロナ禍のお盆休みをいかが過ごされましたか?

さて緊急経済対策で財政出動が活発化しております。

「もっと沢山、もっと早く打て」という意見がある一方で、

「ちょっと待て」と消極的な意見もあります。

財政理論的にも色んな意見があって「国債が国内で回っている限り、国家は破産しないから、

お金をどんどん刷ればいいのだ」という学者もいます。

しかし、国および財務省はこれまで通り財政基立を重視。21年度の薬価改定も

予定通り実施する考えのようです。

国家財政の在り方については今後も色んな議論が出てきそうです。

いずせよこの経済危機。過去の流れを飛び越える新たな発想が必要なのでしょう。

写真は休日の商店街。人通りはありますが、みんなきちんとソーシャルディスタンスを保っていました。

※一般の方向けに薬剤耐性菌と抗菌薬の問題について記事を書きました。

どなたでも読めます。どうぞご覧ください。

 治療薬がない…新型コロナ禍のウラで「悪夢の細菌」!

 

 

 

 

 

 

 

新型コロナで「日本の良さ」にも気づいた。

みなさんお元気ですか?

今週から夏休みという方も多いのではないでしょうか?

さて2020年も半分以上経過しました。新型コロナ禍はいまなお収束の糸口が見つからず、世界的な騒動は続いています。

そんな中、「日本っていいな」としみじみ感じることがあります。

最大なポイントは言論の自由があることです。

いままさに様々な言説が、様々な場所で飛び交っています。

それがいつまで許されるか。

日本もかなり怪しくなってきていますが、海外の一部政府の横暴ぶりを見ると、日本は、まだ手遅れではないんじゃないか。

希望は残されているんじゃないか。

しみじみそう思います。

誹謗中傷、あげ足取り、自己承認欲求を満たしたいだけでしかないフェイクニュースは論外ですが、

いまこそみんな自分が思うことを思うように発信し、議論し、考えればいい。

それが許されるのが、世界が誇れる日本の長所だと思います。

その長所を失わぬよう、しっかり活用し、享受したいものです。

言論の自由が閉ざされないよう、語り、発信し、考え、議論しましょう!!!

一方で、平時は言論人らしきふりをしていながら、コロナになったとたんまったく発信しなくなっちゃた人もいます(笑)。なんなんでしょうね。もっとも発信すべき時に発信しないって。(笑)

新型コロナは、いろんな意味で本質を炙り出しています。

 

写真は桃のタルトとコーヒーとPC。それでは皆様、素敵な1週間をお過ごしください。

 

 

 

コロナ禍のお偉方、なんか変じゃね?みなさん、どう思いますか?

 みなさん、お元気ですか?今年の夏は新型コロナで、今一つ解放感に欠けますね。

私の「新しい生活様式」はまだまだ手探り状態。新築工事中です。完成するまで、どんだけ時間がかかるかわかりません。なんで煮詰まらない様に、バカバカしいことを考えたり、見つけたりして楽しんでします。

その一環なんですが、政府の偉い人たち。答弁する前はしっかり黙ってマスクして座っています。んで、席を立ってマイクの前で答弁する時、がばっとマスクを外してます。呼気にもウイルスが含まれているので、黙っているから大丈夫とは言えないけど、もし外すなら、どっちかっていうと、黙って座っているとき。答弁する時こそ、マスク着用じゃないですか?なんか気になってしょうがない(笑)。

 あと記者会見やSNSで「政府は早く何とかしろ!!!国民、とくに若者は危ないから外に出るな!!!」とか言っている東京都医師会の尾崎治夫会長。まったくもってよくわからない。医師会が今、国民に言うべきことなんですかね。

早く何とかして欲しいのは、国民ひとり一人みんな同じなんですよ。別に、尾崎さんだけが特別じゃない。これまでもこのブログとか、医薬経済の記事で発信してますが、いま医師会が国民のために訴えるならまずは「かかりつけ医」(診療所)機能のことでしょう。前回も触れましたが、閑古鳥が鳴いている診療所は沢山ありますよ。コロナ患者が特定の医療機関に偏在しているのに、その実態さえ、はっきり伝えようとしない。それでいて政府や国民を突き上げるばかり。かかりつけ医、診療所は今、何ができて何ができないのか。まずそれを発信して欲しいです。

みなさんはどう思いますか?

 写真は近くの公園で。。。切り株にまた新たな木の芽がニョキニョキ。切り倒されてもまた天に向かって元気よく命が頭をもたげる。縁起のいい景色でした。それではみなさん、素敵な一週間をお過ごしください。

※医薬経済8月1日号に記事を書きました。是非、お読みください。

 

◆武田薬品の「長すぎる」株価低迷~NISA人気は高いが、機関投資家は動かず~◆

 

 

日本医師会はいまこそ「かかりつけ医」機能を明示して、国民の不安を解消すべき。政府や国民への「お願い」はもう沢山!!!

    みなさんお元気ですか?4連休いかがお過ごしでしたか?

 私はもうずっと引き篭もりでした。どっか行きないのに。。。。全然いけませんでした。鍛えあげた肉体(笑)ももはや、ぶよぶよです。

 さてコロナ禍の医療提供体制について安倍総理や、菅官房長官が「逼迫した状況ではない」と発言、これに病院の先生が「そんなことはない」と反論しました。いずれも当たっているようで、あっていないのではないかと思います。新型コロナ患者を積極的に受け入れている病院は確かに「逼迫」しているでしょう。しかし、入院機能がない診療所は患者数激減で閑古鳥が鳴いています。診療所は経営的に「逼迫」しているかもしれませんが、別にコロナ患者の対応で「逼迫」しているわけじゃない。

 米国ニューヨークでは、コロナ患者が急増し、病院がパンクしそうになった時、全国から診療所などの医師、医療従事者がその病院に「助っ人」に駆け付けたのをテレビで見ました。日本ではそんな話を全く聞きません。どうしてでしょうか?

 開業医は患者が来ない診療所で、収支計算書を前に頭を抱えているだけなのでしょうか?

 日本医師会は相変わらず、国に「もっと自粛規制を強めろ」、国民に「外に出るな自粛しろ」と押し付ける一方です。これでは「コロナが移るから医療機関に来ないで欲しい」と言っているようにしか見えません。7月1日号の医薬経済にも書きましたが、私は医師会のこうした姿勢に、大きな疑問を抱いています。

 医師会は多くの診療所会員を抱えている。それを日医は「かかりつけ医」と称して、地域医療に根付かせようとしていた。本来なら、このコロナ禍は「かかりつけ医」が本領発揮する絶好の機会なのです。私は、いまこそ、かかりつけ医の「理想像」を示すべきだと思います。

 先週の日本医師会会見で中川俊男会長にそのことを質問したら、「(かかりつけ医は)地域の実情に応じて患者と開業医が協力してつくっていくもの」という趣旨の回答でした。どうやら肩透かしを食らったようです。

 新型コロナに対応するには病院の受け入れ態勢だけでなく、診療所の開業医を含めた医療提供体制の再構築が必要です。

 日医の中川俊男会長!!!!

 頼りにしてますよお~!!!

 写真は日医の中川会長。それではみなさん、素敵な一週間をお過ごしください。

 

 
 
 
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