【10月7日発】J&J “医薬品”と“医療機器”の技術融合 膀胱がん治療で画期的な新システム、治験順調

 

◆ジョンソン&ジョンソンのジョン・C・リード エグゼクティブ・バイスプレジデント(右)と関口修平代表取締役社長(左)

 ジョンソン&ジョンソン(以下、J&J)が4日、医療用医薬品の国際戦略と日本事業の現状を説明する記者会見を開いた。医薬品とデバイス(医療機器)を組み合わせた新たな治療薬送達システムの国際臨床試験が膀胱がん領域で順調に進展していることや、9月に日本で承認を取得した完全ヒト型二重特異性抗体ライブリバントで肺がん領域に初めて参入、薬価収載までの間、患者に無償提供していることなどを紹介した。J&Jが日本で医薬品事業の記者会見を開くのは数年ぶり。

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【10月1日発】世界初の新型コロナワクチン「コスタイベ」が日本に登場!Meijiファルマが「非科学的情報」をけん制

 

◆MeijiSeikaファルマの小林大吉郎代表取締役社長

 新型コロナワクチンの定期接種(主に65歳以上対象、費用は一部自己負担)が今日10月1日からスタートする。これを機に、新しいタイプのmRNAワクチン「コスタイベ」が世界に先駆けて日本の臨床現場に登場する。既存のmRNAワクチン(国内3種)は、免疫を誘発するたんぱく質(抗原)生成のmRNA(設計図)を接種するというシンプルな仕組みだが、接種したmRNAが長持ちせずに消滅してしまう。一方、コスタイベは新技術を応用し、mRNAがすぐには消滅せず一定期間、自己増幅する。臨床試験によって既存ワクチンより少量で効果を発揮、副反応は同程度で、持続期間も長いことを証明した。既存のmRNAとは区別し、次世代mRNAワクチン、レプリコン(自己増幅型=Salf‐amplifying)ワクチンなどと称される。製造販売元のMeijiSeikaファルマは先週9月25日、記者説明会を開催、コスタイベの開発経緯、意義を強調した。

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【9月30日発】石破新政権は製薬業界にどう影響するか?党幹部、閣僚の顔ぶれから予測する!

◆石破茂新総裁(公式HPより転載、事務局了解済み)

 石破茂新政権が明日10月1日に発足する。先週、5回目のチャレンジとなる自民党総裁選で高市早苗氏を決戦投票で破って当選。満を持しての船出となる。一方、最大野党、立憲民主党の新代表に野田佳彦氏が就任した。石破、野田両氏の外見はどことなく「昭和感」が漂い、私のようなロートルは親しみを覚えるが、世間一般には「強面」とネガティブに受け止める方も多い。しかし、ともに経験豊富な政策通。政治家としては“いぶし銀のプロ”だ。加えて、はぐらかしや、パフォーマンスが少ない。真正面から議論するタイプだ。今後、両氏が変節しなければ国会論戦は、“がっぷり四つの真剣勝負”になると期待している。同盟国、米国では11月の大統領選を前にハリス副大統領(民主党)とトランプ前大統領(共和党)が熾烈な論戦を繰り広げている。

 ということで日米ともに、時代の変革期を迎えたと言っていい。私を含む日本国民、勿論、医療、医薬品業界人も、もう単なる傍観者でいることは許されない。政治動向を注視し、井戸端(日常生活)で議論し、可能な手段で積極的に声を発する必要がある。そうすれば少なからず何かが変わる。日米とも政局はしばらく落ち着かないかもしれないが、“議論”と“交渉”の時代に戻りつつある。変革を望む国民にとってはある意味、チャンスだ。業界は、ロビー活動を先鋭化すべきだろう。

 明日発足する石破新政権は、すでに党役員、各省庁の閣僚人事を固めた。医療、医薬品の政策にどう影響するだろうかーーー。その顔ぶれから私見を述べる。【本文一部修正】

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【9月20日発】UCB「MR増減無し」の最適体制、パイプラインにAD、パーキンソン薬 約10年ぶりのCEO記者会見 

 

◆UCBのジャン-クリストフ テリエCEO 来日記者会見で

 ユーシービージャパンが効率的、安定的な情報提供活動を展開している。MR約300人とデジタル、リモートを組み合わせた、いわゆるオムニチャネル戦略で、ここ数年、大きな人員増減無しで最適な体制を維持している。ベルギーに本社を置くUCBグループのジャン‐クリストフ・テリエCEOの来日に合わせて18日に記者会見を開催。テリエCEO、エマニュエル・ケイマックスCOOらが、日本市場を欧米と同等に重要視し、新製品上市、販売に積極的に取り組む姿勢を見せた。日本での単独販売の状況は、その中のトピックのひとつとして取り上げた。

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【9月13日発】自民選・加藤勝信候補の「物価連動の薬価」はポジティブか?ネガティブか?

 自民党総裁選で各候補者の行動や発言が連日、報道されている。限られた時間の中で、わかりやすさと印象の良さが問われるので当然、全国民に向けた発信は、基本姿勢のみに止まる。しかし各産業界は、各候補の細目(具体的な施策公約)にも目を配っている。その細目レベルの話だが、加藤勝信氏が社会保障改革の1つとして「物価に連動した薬価の見直し」を打ち出して、業界内で話題になっている。国民からすれば「当たり前のことじゃないの?」程度の話だろうが、製薬業界人にとっては

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【9月10日発】武田薬品 日本メディア向け“製造DX”「お披露目会」を開催!

 

◆武田薬品GMSの石丸宏ヘッド【手前】と深川俊介氏※GMS=グローバルマニュファクチャリング&サプライ

 武田薬品工業が先週5日、製造部門のデジタルトランスフォーメーション(DX)に関する記者発表会を開いた。なぜ今ーー?いささか唐突感があり、戸惑ったが19年のシャイアー買収以降、自社の個別事業を説明する日本メディア向けイベントはめっきり減っているので、新鮮味があった。武田は23年度から「Factory of the Future」(以下、FF)のキャッチフレーズを掲げ、製造部門のDX化を急ピッチで進めており、日本拠点でもその成果が出始めた。今回の発表会は、その「お披露目会」だった。

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【9月4日発】感染症薬は「再評価の迅速化」が課題だ!“遅い”と国民が不利益を被る

 

◆厚労省・全景

 先日、厚労省OBの方とお話する機会があり、「医薬品行政の課題」について御見解を伺ったところ、「承認、審査、保険適用の“迅速化”はいうまでもないが、同時に、臨床現場に出た後の評価見直しを“迅速化”することが大事だ」という趣旨の返答があった。新型コロナウイルスのパンデミックで、世界中、大混乱となり、厚労省は「通常承認」よりも提出データ要件が緩い「特例承認」「緊急承認」という枠組みを使って、異例の速さで新たなワクチンや、治療薬の使用を認めてきた。そうしたワクチン、治療薬も臨床現場でデータを積み上げ、新たな知見が出てくる頃だ。しかし、その知見に基づく、

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【8月30日発】石破茂氏の新刊は「赤裸々な自分」を晒していて素直に面白い!自民総裁立候補者は皆、すぐに本を出すべき!

 自民党総裁選が、9月12日告示、27日投票と決まった。今の日本は自民党総裁=内閣総理大臣なので、国の行く末を左右する重要な「節目」になる。立候補者は現時点で9人と目され、過去最高。「乱立」と揶揄されているが、それだけ意欲ある人が多く、かつ党内論議に幅があるとも言える。悪いことではない。自民の議員か、党員でなければ投票権がないが、全国民は注視すべきだろう。しかし、投票まで、もうひと月切っている。自民総裁、すなわち次期総理候補一人一人の実績、思想信条を把握するには残された時間はあまりに少ない。どうすればいいか?考えたあげく、かつて高名なジャーナリスト、田原総一郎氏が「総理になるなら本を書け!」と言っていたのを思い出し、大型書店に走った(ネットでもいいが、私は書店がスキンなので。。。)。結果、立候補者として名が挙がっている方々のうち、ここ数カ月間で出た新刊本が見つかったのは、石破茂元幹事長高市早苗経済安全保障担当相の2人だけだった。

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【8月27日発】主体性ないMRは消滅する!26年度の認定制度改革で

 

◆東京品川で開かれたMR認定センターの説明会(8月23日)

 26年にMR認定制度が変わる。将来、MRになりたいと考えている人、いま現役で将来もMRを続けたいと考えている人、いずれも今以上に主体性を発揮しないと認定を取得できないし、更新されない。MR認定の前提条件である「基礎教育」の合格証取得が、企業ではなく個人の意思に委ねられることになるからだ。企業に「おんぶにだっこ」の時代は終わったのだ。

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【8月23日発】後発品構造改革、武見厚労相の期待と各社アプローチの“違い” 「成長期」から「成熟期」で企業数の減少は確実

 

◆武見敬三厚労相

 産業構造改革に向けた後発医薬品業界の動きが活発化してきた。秋以降、さらに踏み込んだ議論、動きが各所に出てくるだろう。ただ、武見敬三厚労相の期待と、団体レベル、個社レベルの取り組みは微妙に異なって見える。ここでその違いを、整理しておきたい。

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